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テストの解き直しってやる必要あるの?

テストの見直しってそもそもなぜやるのか?

高校教員をしているとそういった質問を受けることがあります。

 

テストの解き直しをやる必要はありますか?

という愚問ではないので、この質問をする高校生は一歩進んだ高校生と言えるでしょう。

 

この記事では解き直しをする理由と、どのような心づもりで取り組むのが良いかについて解説していきます。

筆者プロフィール

でく
でく
旧帝大合格・旧帝大大学院修了。塾講師3年、家庭教師3年経験。進学高校教諭7年経験。自分でも難関大学に合格し、そのノウハウを高校生を現場で伝え続けてきた

 

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テストは最高の問題演習

解き直しをする理由はシンプルです。

テストは最高の問題演習だからです

 

詳しく説明する前に、まずは高校生が受験までに受けるテストの種類をまとめてみましょう。

出題をしている人物と、出題意図についても併せて記述します。

 

step
1
小テスト

高校の教員が日ごろの学習の成果を測るために出題
最低限定着してもらいたいことの可視化し問題集の定着具合を測るのが目的

step
2
定期テスト

高校の教員が日ごろの学習の成果を測るために出題。
問題集の定着具合を測るのが主目的。
熱心な教員は受験を研究して、受験経験値を積ませることも。

step
3
模擬試験(模試)

予備校の講師や出版社が、受験生の相対的な位置(偏差値)を求めるために出題。
入試を研究した問題でランク付けし、受験経験値を積ませることが目的。

step
4
大学入試

大学教員が作成。(一部は外注)
合格者選抜が目的。

 

おおきくこの4つに分けられるわけです。

このうち無駄な試験というのは1つもありません。

どの段階の試験も、他の試験とかかわりがあるからです。

 

定期考査を制する者は、受験を制する

一番身近な小テストでも、定期考査と密接な関係にあります。

定期考査ができるように努力をすること(≠暗記をすること)は、模試や大学受験にプラスに働きます。

 

高校の教員が「学校の小テストは大切だ」「定期考査に手を抜く奴は、受験でも失敗する」と脅しをかけると、信頼感を損ねて心が離れることがあります。

 

学校の先生という性質上、煙たがられてしまうのもわかります。

 

しかし、塾や予備校の講師で「学校の試験なんて真面目にやらなくていい」「受験の役に立たない」などという講師がいたとしたら要注意です。

 

凄腕の予備校講師の皆さんですら「学校の試験をしっかりやることは受験にプラス」と断言します。

 

「学校の試験はまじめにやらなくていい」という言葉は、高校生のあなたにとって優しい言葉に聞こえます。

しかしそれは大学受験がなんたるか分かっていない2流講師であることの証明になってしまうのです。

 

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入試で良い結果を出すための最も簡単な方法は、テストを完璧にすること

受験で成功するためには日常出来的な学習はどうすればいいですか?

これもよく高校生から聞かれる質問です。

 

これに対する私の解答はシンプルです。

小テスト・定期テスト・模試・過去問を完璧にすること

 

受験までに経験するあらゆる試験を全部完璧にすることが、合格を勝ち取る最短ゴールです。

 

完璧とは「同じ問題が出されたときに解けること」です

この「同じ問題で間違えないこと」にこだわっている高校生が本当に少ないと感じています。

 

特に模試です。

模試は、出版社や予備校が、会社の威信をかけて入試を研究した問題です。

つまり最も入試に近い形の問題です。

 

それを研究し尽くすということは、受験問題が解けるようになるために最高のトレーニングになります。

 

模試のあと、数日の間だけできるようになっても意味はありません。

一週間・一か月後に同じ問題を解いてみて、正答できてはじめて「完璧」です。

 

同じ過ちをしている人は、受験で同じ形式の問題が出て泣くことになります。

一度間違えた問題で間違えているうちは、受験で勝ち抜くことはできません。

 

「小テスト・定期考査は受験に関係がない」は子供の甘え

よく小テストや学校のテストができても模試ができるわけじゃないし、とかいう高校生がいますが、残念ながら甘いです。

 

正直、自分が難関大学に進学して、難関大学合格者を出した身からすると、

学校の小テスト・定期考査ごときでてこずっている人は、受験では勝てないです。

 

定期考査や小テストを侮る人は、自道な努力ができない自分を正当化しているだけです。

 

高校1年や2年には、定期考査で点数がとれなくても模試の偏差値がいいという人がいます。

高校のレベルにもよりますが、各県トップの高校以外なら、それは長続きしません。

 

そういう高校生をたくさん見てきました。

 

定期考査にも真面目に取り組めない、小テストも手を抜く、そういった高校生は模試成績を徐々に下げていきます。

 

三年の夏をすぎた当たりには「望まない偏差値」になっていることでしょう。

 

あらゆるテストを完璧にすれば、受験学力がみにつく

これまで述べてきたように、無駄な試験など一つもありません。

 

そのすべてを完璧に理解し、同じ問題で間違えない状態に仕上げれば、必ず大学合格への道が開けます。

 

もちろん東大や京大、医学部など、それにプラスアルファが必要な大学はありますが、多くの高校生にとって共通の学習目標になります。

 

まずは手元のテストを無価値に扱うことで安心を得るのではなく、

テストに対して誠実に取り組んで、堅実に自分の知識や論理力を鍛えていくことをオススメします。

 

あなたの大学受験がよいものであることを祈っています。

 

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でく

元高校教師でブロガー。得意ジャンルは教育・家電・ガジェット・健康美容。便利グッズや電子機器を収集してレビューするのが趣味のオタク。 小学・中学・高校はゲーム三昧。東北大卒。大学院修了後は公立高校教諭。買ったものを人に紹介する趣味が高じてブログを立ち上げる。デグー・リチャードソンジリス・スナネズミを飼育するげっ歯類好き。

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