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【私見と展望】総務省がeSIM普及の方針を固める。eSIM拡充で何が変わる?

でく
みなさんこんにちは、でく(@ddekunoboh)です。

 

総務省がeSIMの普及へ動き出しましたね。

まだ総務省自体からの通達や発信はありませんが、NHKが報じるところによれば通信事業の価格競争を促すために、eSIM普及を推進する政策を推し進めると関係者筋からの情報を得ているようです。

携帯電話料金の値下げに向けて総務省は、会社を乗り換える際にカードの差し替えが不要な「eSIM」と呼ばれる機能の普及を進めていくことになりました。乗り換えを手軽に行えるようにして競争を促すねらいで、近くまとめる政策に盛り込む方針です。携帯電話料金の値下げに向けて、武田総務大臣は事業者間の競争を促すための政策を取りまとめる方針を明らかにしています。関係者によりますと、総務省はこの中で、「eSIM」の推進を盛り込む方針を固めました。

NHKオンライン 記事ページはこちら

 

さて気になるのは、eSIMの拡充で競争が進んで携帯電話料金が下がる、とのこと。これは本当なのでしょうか?

 

まだ総務省から具体的な話が出てきていない現段階ですが、完全な私見を述べていきたいと思います。

 

そもそもeSIMとは何か?なんのメリットがあるのか?

スマートフォンに差し込んで通信回線の認証を行うSIMカードはご存じでしょうか?

 

皆さんがスマートフォンを契約して利用開始するときに差し込んでいるアレですね。

 

あのSIMカードの役割を果たす「設定ファイル」を電子化してスマホに取り込む仕組みのことを「eSIM」と呼びます。

 

メリットやデメリット等とあわせてこちらの記事で詳しく解説しているので、参考にしてみてください。

【丁寧解説】eSIMってなに?メリットとデメリットから対応機種まで

続きを見る

 

結論:eSIM普及では価格競争は促進されない

今回総務省が普及をもくろむeSIMですが、普及させることで本当に価格競争が生まれて携帯電話料金の値下げは起きるのでしょうか?

 

結論から言うと、eSIMの普及だけでは難しいと、私は考えています。

 

現在大手キャリアの通信料金が割高になっている原因が、SIMカードをeSIMにしたことによって解消されるとは到底考えられません。

 

そもそもの価格競争が妨げられている原因をはき違えているのではないか?とすら感じます。

 

ここからはこの競争を妨げる要因を考えてみましょう。

 

価格競争が起こらない原因はキャリア側にもユーザー側にもある

現在docomo、au、ソフトバンクの大手3キャリアが携帯事業を寡占状態、つまり独占しているわけですが、これは何が原因なのでしょうか?

 

私はこの原因は、寡占状態をするように戦略を展開するキャリア側に問題があると思いつつも、ユーザー側にも原因があると感じています。

 

それぞれの原因について考えてみましょう。

 

大手3キャリアはユーザーを囲い込む

大手3キャリアの料金は、はっきりいって安くはありません。しかしそれでももっと安い他社へ乗り換えしない人が多いのはなぜでしょうか?

 

それは乗り換えようとする人を思いとどまらせるにために、キャリアが様々な絡め手を使ってユーザーを囲い込んでいることにあります。

 

その最たる例が2年縛りです。最近は大きく緩和されましたが、以前は「解約月」なるもの以外で解約すると違約金で1万円近く支払わされていました。

 

乗り換えたいなと思ったときがたまたま解約月であればいいですが、そうでないことの方が多いです。となれば、解約月になってから再検討するわけですが、そのときにはすでに乗り換える気がなくなっていたり、乗り換えキャンペーンが終了したりなど、乗り換えメリットが低減していることが多いです。

 

乗り換えのメリットが低減すると、乗り換えること自体に意味があったはずなのに、乗り換え自体の価値まで低減する心理に陥ります。

 

こうして「乗り換えは面倒くさい」「乗り換えを考えるのも面倒」と乗り換えようという気持ちをそぐことで、囲い込みを行ってきました。

 

他の手法として「SIMロック」なるもので、「使用しているスマートフォンは他社では使えませんよ」ということでユーザーの乗り換え意識を削ぎます。

 

他の会社でも使えるようにしたければ手数料3,300円を払ってくださいね、とこれまたお金をせびってきます。

 

すると先ほど同様、3,300円以上の価値が乗り換えにあったとしても乗り換えを躊躇する心理に陥ります。全くもって悪質です。

 

そもそも海外で販売しているサムスンなどのメーカーのスマホは、もともとはSIMロックはかかっていないのに、わざわざ国内販売版だけロックをかけます。

ひどい場合には、SIMロックを解除したとしても他社通信をキャッチできないよう「細工」している例もあります。本当にあくどい商売をしています。

 

しかし、こうしたキャリアの悪事だけが、競争原理の妨げになっているとは思いません。これを甘んじて受け入れているユーザー側にもある程度の責任があると私は考えてます。

 

ユーザーは不勉強なうえ客観的な判断ができず、現状改善できない

そもそもどんな絡めてを使って来ようとも、「いえ、私は結構です。あなた方とは縁を切ります」と言ってしまえば、脱キャリアはできるわけです。

 

そして現在は良好な通信を提供している通称「格安SIM」があふれています。テレビCMもやっています。手続きも簡単です。

 

だいぶ普及してきたので、身の回りに「格安SIM」ユーザーが全くいないということはないでしょう。

 

それにも関わらず「なんだか面倒」という理由で解約や乗り換えを先延ばしにし、結局キャリアの養分となっている方々たちもいます。

 

その多くは高齢者だと思います。しかし高齢者はむしろ「ショップにいけばなんとかしてもらえる」という安心感があるキャリアにいるメリットがあるように感じます。

 

そこそこの貯金がある高齢者の方なら、スマホ料金自体を節約しようと思わないかもしれません。別に使用料金に困っていないなら、サポートが親切丁寧なキャリアを利用していても全く問題ありません。

 

一番の問題点は「通信料金は高い!」と言っておきながら自分で全く勉強しようとしない層の人たちです。

 

手元のスマホを使えばものの10分で格安スマホの公式ページの説明を読み切れるにもかかわらずそれをしない。

 

大手キャリアの高品質で高価格なサービスを享受しておきながら、高いから安くしろ、というのはあまりにも虫が良すぎる話だと感じます。

 

安くしたければ調べればいいわけで、それが簡単にできるわけです。責任はキャリアの囲いこみだけでなく、ユーザーの不勉強にもあるのです。

 

eSIMになったところで、キャリアの囲い込みもユーザーの不勉強もなくならない

さて本題に戻します。

 

キャリアの囲い込みは、2年縛り、SIMロックにはじまり挙げていけばきりがありません。

そしてそれはeSIMが普及したところで解消されるものではありません。

 

そもそも乗り換えるための手続きはeSIMよりも物理SIMカードのほうが圧倒的に手軽で手間がかかりません。

 

新しいSIMか郵送されるまでスマホのネットワーク通信が使えなくなる「不通期間」が問題にされることもありますが、楽天アンリミットでは、物理SIMが届いて手続きをしてから元の回線が解約されるため、普通期間は数分から数十分程度しかありません。

 

こうした現状にもかかわらず物理的なSIMカードが乗り換えを妨げているという議論は、まったくもって的外れだと言わざるを得ませんね。

 

eSIMで乗り換えをする人たちって結局どんな人?

eSIM普及で乗り換えが期待される層はどの人たちを想定しているのでしょうか?

 

乗り換えようと思えばいくらでも乗り換えられる現状でも、乗り換えない人たちを想定しているのでしょうか?

 

物理SIMの不通期間を心配しているから乗り換えを躊躇する人たちって、実際どれだけいるのでしょうか?疑問は尽きませんね。

 

eSIM普及で一番得をするのは外国人観光客。オリンピック需要を見越してか?

eSIMが普及しても価格競争の原動力にはならないと予想されます。

 

現状でもSIMフリー端末は十分に普及しており、とりあえず挿せば使えるSIMも様々あります。

 

そんな中で「eSIMが普及して一番うれしいのは誰か?」と考えたところ、出てきた答えは「外国人観光客」です。

 

日本人でも海外旅行で現地のeSIMを利用している人は結構います。台湾や韓国のようにeSIMが普及している国々は結構あります。

 

現地の物理SIMカードを入手して挿すより、スマホに登録するだけで使えるeSIMにはメリットがあります。

 

裏を返せば、海外からの観光客にとって、日本でのeSIM拡充は歓迎されるべきものになるでしょう。

 

2020年開催予定だった東京オリンピックが2021年に延期になりました。eSIMを今後普及させていけば2021年に大量に来るであろう外国人観光客にとって、大きな魅力になるでしょう。

 

携帯料金を安くさせるには、ユーザーが勉強する事が一番の"圧力"になる

残念ながら多くのキャリアユーザーは、キャリアからしてみれば「カモ」になっているのが現状です。

 

格安SIMにすればどれだけ安くなるのか、どのような手続きをすればいいのか、そういったことを知らずにいてくれれば、いつまでも飼いならすことができるわけです。

 

高い料金がまかり通っているのには、そういった「黙っていても金が入ってくる」構造自体が問題になっているのです。

 

携帯電話料金に不満がある人はぜひ、色々な「乗り換えの解説をしている記事」を読みましょう。

 

このサイトでも楽天アンリミットへの乗り換え記事を書いています。ぜひ参考にしてください。

 

>>70歳の母のスマホをdocomoから楽天モバイルにしてあげた話

【維持費7,000円→0円】70歳の母のスマホをdocomoから楽天モバイルにしてあげた

続きを見る

 

ワイモバイルでも、UQモバイルでも、LINEモバイルでも、乗り換えようと思った会社名に 「手順」や「乗り換える方法」とくっつけて調べれば画像付きで細かく解説してくれているサイトが必ずヒットします。

 

多くのユーザーがそのように乗り換えをすることで、料金が安くなり幸せになれます。

さらに、ユーザーの流出が止まらない事態になれば、大手キャリアも重い腰を上げざるを得なくなります。

 

政府主導といえば聞こえはいいですが、政府が動かないといけない事態まで放っておいた我々国民側も、反省しないといけないと感じます。

 

できるところの一手として、私は母親のスマホをdocomoから楽天に変更しました。同僚の先生にはワイモバイルを紹介しました。

 

安くなるための方法はたくさんあります。

特にこれから長年にわたってスマホと付き合うであろう20代~30代の人には、賢い選択ができる人になってもらいたいと思います。

 

好き勝手書きましたが、何かの参考になればうれしいです。

ここまでおよみいただきありがとうございました。

 

 

 

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でく

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学校の先生のお仕事をしながらブロガーやってる31歳。得意ジャンルは教育・家電・ガジェット・健康美容。便利グッズや電子機器を収集してレビューするのが趣味のオタク。 小学・中学・高校はゲーム三昧。東北大卒。大学院修了後は公立高校教諭。買ったものを人に紹介する趣味が高じてブログを立ち上げる。今は教育公務員ではないけど教師は継続中。2020年度で教師も辞める予定。デグー・リチャードソンジリス・スナネズミを飼育するげっ歯類好き。

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