みなさんこんにちは。
2週間前に初スノボを経験し、転倒し、骨にひびが入ったでくです。
現在もコルセットを巻きながら不自由な生活をしています。
初心者スノボの転倒&骨折はよくあることのようなので、ことのあらましと経過について書いてみようと思います。
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スノボの転倒が危険な理由 逆エッジ
初心者(私)が最初に一番苦労するのは、エッジの利かせ方です。
スノーボードは裏面にワックスが塗られツルツルの状態ですので、斜面に対して板が平行になっていると際限なく進んでいきます。
そこで滑らないように斜面から上空へ向けて角度をつける「エッジ」という技法を身に着ける必要があります。スキーで言うブレーキに相当します。
スノーボードの場合、このエッジを身につけられていないと斜面で停止することすらできません。
そしてこのエッジを左右方向に駆使することで、スノーボードを操って滑っていけるんですね。
しかし、初心者はそのエッジを利かせる時、板の扱いが不慣れであるがゆえに逆方向にエッジをかけてしまうことがあります。
進行方向へ見て斜面から上空へ向けた角度をつけなければいけないところ、逆に斜面上側のエッジが浮いてしまうしまうことで、体が斜面下方向に投げ出されてしまいます。
これを逆エッジと言います。
私も骨折のきっかけになったのは逆エッジでした。
感覚としては、何かにつまずくという生易しいものではなく、体が宙に投げ出されるような感覚でした。後ろから思い切り突き飛ばされたような…。
そしてそれは不意にやってきます。受け身をとる暇はありませんでした。
そして私は胸を強打し、しばらくうずくまってしまったのでした。
逆エッジが初心者にとって危険な理由① 斜面の質
逆エッジ自体は、程度の差こそあれ初心者にも慣れてきた人にも起こりうる現象です。
しかしその危険度は圧倒的に初心者の方が高いです。その理由を説明します。
まず初心者は斜面のなだらかないわゆる「初心者コース」で練習します。
この逆エッジによる転倒の場合、実は身体への危険度はこの初心者コースが最大となります。
上級者コースの場合、斜面がキツいため転倒もしやすくなりますが、転倒したとしても、衝撃を滑ったり転んだりして逃がすことができます。
しかし初心者コースのような緩やかな斜面の場合、衝撃を逃がすことができません。
それゆえに、投げ出された体はそのままの勢いで地面に衝突することになります。
安全であるはずの初心者コースが、実は最大のリスクポイントだということですね。
逆エッジが初心者にとって危険な理由② 両足の拘束
初心者は足の拘束になれていない、という点もあげられます。
板で滑ることはおろか、満足に歩いたり移動することもままならない状態ですから、その状態で不意に起きた逆エッジに対して受け身をとるのは至難の業です。
何が起きたかも理解できない状態でしたから。
気が付いたときには体の各所に痛みが走って地面に倒れている、なんていうことになります。
転倒による痛み、それって骨折かも?
私の場合、逆エッジ転倒の後から左肋骨部分に痛みを感じていました。 (へそとみぞおちの中間の位置を左にずらしていった位置です)
胸の痛みは、「内部からくる痛み」という感じが満載で、筋肉や筋の類ではないのはすぐわかりました。
そもそもその部位は腹斜筋の範囲ですが、なかなかに傷めづらい筋肉でもありますので、いやな予感はしていたわけです。
そして帰宅して2日後、病院でレントゲンを撮ってもらい肋骨にひびが入っていることが判明しました。
症状は以下のような感じです
- 大きく息を吸うと痛む
- 体を伸ばしたりかがめたり、左右にひねったりすると痛む
- 咳やくしゃみなどで痛む
- 寝返りを打ったり、起き上がるだけでも痛い
- 上記のような動作をしたときに痛む部位から「ポコ」「コキ」という異音がする
- 立っている状態から寝転ぶ体勢になろうとすると痛む
- スノーボードから帰宅して2日経っても痛い
このような症状があれば、十中八九、骨に異常ありですので病院へ直行しましょう。
異音の正体は骨折部で骨がすれている音ですので、この音が聞こえたら骨折間違いなしだと思います。
筋肉痛の可能性もあったため2日様子を見ましたが、3日経っても痛むようでしたら筋肉痛ではありませんので一つの目安にしてください。
またこの肋骨のヒビは、怪我した直後はアドレナリン等の分泌で痛みを感じにくいですが、3,4日経つと痛みがピークに達します。
実際、スノボ当日は痛みがそれほどひどくなく、温泉に入り、食べ歩きをし、新幹線&在来線で普通に帰宅できました。
診察してもらった次の日(怪我後3日目)からが痛みがきつかったです。コルセットをもらっていなければ、動けなかったかもしれません。
ですので痛み始めたらできるだけ早く病院へ行くことをオススメします。
肋骨の骨折はレントゲンでも発見しづらい
肋骨はとても"薄い"骨です。ぜんそくや肺炎等による咳のしすぎでも折れてしまうような骨です。
その薄さ故にしなやかに我々の体を保護してくれているわけですが、薄いがために肋骨の骨折はレントゲンでもはっきり映らないことがあるようです。
私の骨折も「骨折が濃厚だが、はっきり見えない。多分ここが怪しい」という状態でした。
肋骨は背骨側から体の前面に湾曲して伸びてくる骨で、硬骨(硬い骨の部分)と、軟骨の部分があります。
軟骨になっているのは、みぞおち当たり(背側から来た左右の肋骨の終着点付近)です。
軟骨はレントゲンに映りませんからなおのこと骨折を判定するのは難しくなります。
ですので、お医者さんがレントゲンで見つけられなくても責めないでくださいね?
治療法は基本的に 固定して安静 に尽きる
肋骨の骨折、ヒビ程度のものであれば湿布はってコルセットを巻いて安静にする程度で治ります。
私の場合も、シップ・コルセットのみ処方です。場合によっては痛み止めも処方されるようです。
処方されなかったとしてもEVE(イブ)を飲んでおけば抑え込むこともできます。
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とにかくヒビの入った骨がくっつくことを待つのみですので、外科的に何か処置するということはほとんどありません。
骨折してから1週間は移動もままならず変な足取りになり、布団に入るのもうめきながらという状態でしたが、2週間経過した今はコルセットなしでもほとんど痛みを感じなくなってきました。
走ったり、体をねじったり、くしゃみをしたり、というような肋骨に負担のかかる行為をすると痛みますが、それ以外の日常動作はできるようになりました。
おおよそ1か月で痛みは消えるそうです。骨が完全に接着するためにはもう1か月かかるとのことなので、安静にしていなければならないのはしばらく続きそうです。
早く治したいなら?
基本的には骨がくっつくのを待つしかないのですが、少しでも痛みを早く消したいのであれば、適度な運動と食事の意識を向上させることが重要です。
ギックリ腰では、治療時に「絶対安静で寝たきり」のグループより「できる範囲で日常生活を送る」方が治癒が早かったという研究結果があります。
というのも、負傷した部分をかばうように他の筋肉を使うわけですが、動かないままでいると全身の筋肉が弱体化してそうしたサポートする力が弱くなってしまいます。
ですので、モロに骨折部位に負荷がかかって痛むということになります。
適度に運動をすることで損傷部位以外の筋肉を使えるようにして活動することで、結果的に損傷部位をかばうことができるというわけですね。
痛まない程度にという条件はつきますが、家事や散歩程度の運動は効果的です。
また食事に関しても、寝たきりだと筋肉が落ちてしまいますからプロテインやカルシウムの摂取はとても効果的です。
健康志向にプロテインを摂取するには人工甘味料無添加プロテインとミロの組み合わせが最高にいいです。
詳しくは下記の記事にまとめていますので参考程度にどうぞ。
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我慢できる痛みなら病院行かなくていい? とんでもない!!
屈強な男子の中には、スノボで負った怪我をもろともしない人がいます。
多少の胸の痛みでも、我慢できなくはないと思えば病院に行かない人もいるようです。事実、それで治ってしまう例もあります。
しかし私は、明らかに肋骨の骨折が疑われる場合、必ず病院には行くことを勧めます。
それは骨自体の問題ではなく、内臓系にダメージがいっている可能性を検査するためです。
肋骨付近には肺や心臓といった重要な臓器が集中しており、肋骨を伴うような衝撃によりそれらの臓器自体がダメージを受けていたり、あるいは骨折の結果ズレた骨によって臓器を傷つけてしまう場合もあります。
それらの状態は外から見ただけではわからず、痛みがでないこともありうるので、早急にレントゲンを撮って臓器の異常がないかを検査することが必要です。
私の場合も、肋骨判明から1週間後に再度受診して臓器に異常がないことを確かめました。
臓器の異常は怪我の発生から遅れてくることも多いので、1週間後に臓器のチェックを受けることが推奨されます。
肺に水が溜まってしまったり(炎症)、穴が開いてしまったり(気胸)、心臓回りの血管が傷ついて肥大化してしまったり…etc
そういったこともレントゲンを撮ることで診察することができますので、必ず受診をしましょう。
骨折や臓器のより詳細な診察を受けるためにはMRIを撮る必要がありますが、予約等が必要だったり、設置している病院が少ないという課題もあります。
MRIを撮る必要性があるかどうかも含めて主治医と相談しましょう。
怪我もスポーツのうち 正しく恐れて正しい対処を
いかがだったでしょうか。
私自身肋骨骨折は初めてでしたので、色々な経験をすることができました。
いつも当たり前に行っている動作が、肋骨にヒビが入るだけでこんなにも困難になるとは…。
日々肋骨にどれだけ助けられているかがよくわかりました。ヒビだけに
スポーツに怪我はつきものです。怪我を全くせずにスポーツするのは不可能です。
ですが、スポーツにおける怪我を正しく理解すればリスクを抑えて予防できることも多いですし、怪我をしてしまった時でも、正しい知識を持っていれば早い再起にもつながります。
正しく恐れ、正しく対処し、楽しいスポーツライフを送りましょう!
私は二度とスノボはしません! 次回からはスキーにします!