みなさんこんにちは、でくです!
今回はアプリ界の闇に少し触れていきたいと思います。
最近問題になっているのは、高額サブスクリプションの被害です。
毎月Appleから届くApp Storeの明細に、全く身に覚えのないアプリからの高額請求があったり、解約したと思っていたアプリの契約が継続していて請求が起こっていたり、ということがで実際に起きているんです!
こうした被害に逢っている方も多いと聞いたので、
①悪質アプリの常とう手段について
②今回は危ないアプリをどうやって見分ければよいか
③無料でも契約してしまった場合、どこで解約手続きをすればよいか
をお伝えしたいと思います。
心当たりがある方はぜひ一度確認をしてみてくださいね。
サブスクリプション契約とは
「サブスクリプション」「サブスク」という言葉がだいぶ浸透はしてきましたが、ご存じない片もいるかもしれないので、ここで一応触れておこうと思います。
サブスクリプションは【定額利用サービス】のことで、指定の金額を払うことで契約期間中サービスを使用することができる契約のことです。
略して「サブスク」と呼ばれることもあります。
例えばAmazonのプライム会員、ニコニコ動画やYouTubeのプレミアム会員などもそうです。
最近はそうしたサブスク系のサービスが増えていて、Microsoft officeのサブスクサービス「office365」や、TOYOTAの「車のサブスク」と銘打ってCMをしているKINTOなどもそうですね。
サブスクサービスのいいところは、買い切りのサービスと違って、更新などのアフタサポートが継続的に受けられることや、不要になれば解約したり返却すればいいので、手元にモノがかさばらないといった利点があることです。
モノを手元において所有欲を満たす時代から、モノをどう使うかに価値がシフトしている時代だからこそ流行っているサービスと言えますね。
常とう手段【知らぬ間にサブスク】
まずこうしたアプリの常とう手段についてご紹介します。
一番被害が多いのは、〇日無料!という言葉につられて使用を開始して、そのままほったらかしていたら勝手に高額サブスクリプションに契約させられてた、というやり方です。
これを私は【知らぬ間にサブスク】と呼んでいます。
皆さんもこの〇日無料!という言葉は見かけたことがあるんじゃないでしょうか?
多くの健全なアプリやサービスについては、無料期間が終わるときに「使用を継続しますか?」「サブスクリプション契約をしますか?」といった確認がきて、それに同意をすることで初めて料金が発生します。
しかし悪質アプリはそうした確認を一切行わず、無料期間後は『勝手に』サブスク契約に移行されます。
そしてそのサブスク契約は、毎週や毎月といった決まったスパンで『勝手に』更新され続けるんです。
「勝手に」とはいっても、実際は利用規約や注意書きに明記されているんですが、そうしたアプリの説明書きは往々にして『英語オンリー』になっているため、多くの人はよく読まずに使用をはじめてしまうんです。
利用規約とは、サービスの提供者がサービスを受ける人に対して見せる、サービスの契約に関する「契約内容の説明書」のことです。
ユーザーはこれに同意をすることで、サービスの契約が完了します。
皆さんがよくスマートフォンの契約やアパートの契約などで渡される「約款(やっかん)」と同じです。
利用規約や約款は、後々のトラブルを避けるため細かい取り決めをたくさん記載します。なのでかなーり長くなりがちなのです。
そしてそれらを読むのが大変なので、私たちはほとんどそれに目を通すことなく同意をしてしまうのです。
すると後で「そんなの聞いていない!」と怒ったところで、「いやいや利用規約に書いてあったじゃないですか。そしてあなたはそれに同意をしたのでしょう?」という風に言われてしまうわけです。
契約書の細かい規定を読まないで後でトラブルになる典型的なパターンですよね。
ドコモやソフトバンクなどの大手キャリアであれば、信用やブランドに傷がついてしまうため、理不尽な条項を入れることはありません。
なので基本的に利用規約を読まなくてもトラブルにならないことの方が多いのです。日本が平和な証拠ですね。
そうした背景もあってか、私たち日本人の危機感が低下してしまい「利用規約読まない病」の蔓延は広がっているとも言えます。
そしてそこにつけこむ悪い輩も必ず出てくるわけですね。
とはいっても、【最初の1か月無料!無料期間が終わったら支払いが発生します】くらいのことは、大手の信用のある企業のアプリでもやっていることです。実際に利用規約をよく読んでいない側にも責任がありますからね。
しかし、そうした悪質アプリの一番の問題は機能性が低いのに高額ということにあります。
例えば単なるカメラアプリや似顔絵アプリなど、無料や買い切りでいくらでも良いアプリがある中で、週に500円とか月に2000円とか、明らかなぼったくりな価格をとっているんです。
無料期間が過ぎてしまったらお金が発生することが問題なのではなくて、それと高額サブスクリプション契約を組み合わせることが、悪質といえる理由ですね。
アプリのレベルの低さにユーザーががっかりして、すぐにアプリをアンインストールしちゃうことが多いんですが、アンインストールしてもサブスクリプション契約は継続しているので、知らぬ間にサブスク使用料は請求されてしまうという仕組みなんです。ひどいですよね。
そうした被害にあわないためにも、アプリを選ぶときには慎重にならなくてはいけませんね。
ではどうやってそういった悪質アプリを見分ければよいのでしょう?
高額サブスクアプリを見抜く方法
高額サブスク自動更新で稼いでいるアプリは、アプリのレビューをみれば一発で見分けることができます。
こちらの画像をご覧ください。
これらは実際のアプリのAppストアにおけるレビュー画面です。
レビューをみると☆5と☆1が一番多くて、中間の評価が少ないのがわかりますよね?
そして☆1の具体的なレビューの文章を読むと、「説明不十分なままに高額契約をさせられた」「継続契約で数か月お金をとられていた」などと被害者が声をあげています。
☆5のレビューに関しては、サクラか、もしくは英語圏の方できちんと規約や説明を読んで購入して機能に満足している方なのでしょうか。というか海外では勝手に継続契約するのが普通なのでしょうか?
普通じゃないとしたら完全にサクラの仕業といえそうですね。
こうして☆5の評価が多いので、平均すると3.5~4.0くらいの評価となって、そこそこいい評価に落ち着きます。
そうすると検索の上位に表示されるようになって、さらなる被害者が出るという形なんですね。
無料期間が過ぎたときに確認がくるアプリや、そもそもそうしたサブスク契約がないアプリに関しては☆1がつくことはそれほどありませんから、☆1の数を目安にアプリの品定めをするといいでしょう。
この2つはかなり高額でしたね
サブスクリプション契約を解除する方法
さて、万が一そうした自動契約&自動更新アプリを使ってしまった場合、どうやって解約すればいいのでしょうか。
問題は、アプリの中には解約する仕組みがないことです。
つい私たちは契約したのはアプリの中なのだから、解約もアプリからできると思ってしまうのですが、iOSのAppのサブスクリプションはアプリ管理ではなく、Apple IDの方で一括管理されているんです。
なので、アプリの中をどんだけ探しても「解約」の文字は出てきません。
それが被害者を生む構造になっている一因でもありますね。
では、どこで解約をすることができるかというと、「設定アプリ」から行えます。
以下に手順をまとめます。
- iPhoneの設定アプリよりアップルIDの設定画面に入る
- 「サブスクリプション」を選ぶ
- 解約したいアプリを選択して、契約の解除を行う
まず、iPhoneの設定アプリを開いて、一番上のApple IDの設定に入ります。
するとサブスクリプションという文字が出てくるので、そちらをタップします。
そこには現在契約しているサブスクアプリや、これまで契約したサブスクアプリやが表示されています。
その中に、解約したいアプリがあることを確認してください。
解約したいアプリをタップすると、サブスクを解除するボタンがあるかと思うのでそれを押して手続きをすれば解約が完了です。
この手続きをすることで一度してしまったサブスクアプリの契約も、無料期限内であれば無料のまま解約することができます。
万が一無料期間を過ぎてしまった場合には、急いでこの解除をしなければなりません。超過した期間によって支払いが発生します。
悪質アプリに汚されるサブスク履歴
いかがだったでしょうか?
高額サブスクに悩まされていた方の問題解決になればうれしいです。
実は私も、高額サブスクの被害にあいかけた一人だったんです。
カメラアプリを探しているときに、そこそこ評価が高かったので特にレビューも読まずにインストールして使っていたんです。
アプリは3日間無料で、それ以降はサブスクリプション費用がかかると英語で書かれていました。それを了承して使用を開始しました。
しかし、使ってみたはいいものの全然使い物にならなかったので、すぐにアンインストールしました。
3日間無料というのを覚えていたので解約をしようとしたところ、解約ボタンがない!
ネットで問題解決方法を探してギリギリ期限内で解約することができました。
週に960円、月に1600円というぼったくり価格だったので、間に合ってほっとしました。
しかしそのアプリは、解約した今もなお、AppleIDのサブスク欄に残り続けています。
サブスクリプションアプリは消すとすぐにサブスクの欄からは消えることになっています。事実、これまで利用してきたアプリ契約は残っていません。
しかしこのアプリだけはずっと居残っているんです。
アプリの購入履歴等は消すことができませんが、購入履歴を見えなくすることはできます。その手法を実践しても消すことはできませんでした。
今現在サブスク契約しているアプリはありませんので、これだけがずっとある状態です。
なぜこのアプリだけ残っているのかわからないのですが、私のサブスク欄に残った傷跡を観る度に不愉快な気持ちになります。
私がこの記事を書こうと思ったのはそれが理由です。
Appleのアプリ規約を順守した上で、すりぬける形でユーザーからお金をかすめとる悪質アプリがまだまだたくさんあります。
こうしたユーザー目線に立っていないアプリやサービスが根絶されて、被害者いなくなることを切に願うばかりです。
ここまでご覧いただきましてありがとうございました!