皆さんこんにちは、インターネット通信オタクの『でく』です。
この記事では、時間帯で速度が制限されるMVNOとは異なる、キャリアと同じ通信を提供する格安SIM事業者をまとめています。
通信事業者を選ぶときに注目しなければならない点や、注意点などについても言及しているので、選び方の参考にしてみてくださいね。
こんな方におすすめ
- 現在キャリア契約をしていて、追加でデータSIMの購入を検討している人
- 現在SIMフリー端末を使っていて、MVNOのように時間帯で通信速度が制限されるSIMカードではないものを探している人
- 家や職場では光回線を使っていて、外出用にデータ用SIMカードを探している人
- ノートPCやタブレットをスマホのテザリングで接続しているという人
格安通信事業者とは違う、キャリアの全く同じ回線が使える事業者
まず初めに格安通信についてに基礎知識をおさらいします。
皆さんはノートPCやタブレットをどのようにインターネットへ接続しているでしょうか?
家庭や仕事場では固定回線のwifiを利用し、外ではスマートフォンをテザリングしてノートPCなどを接続していますか?
仕事場や家以外でもネットワーク通信を使用する頻度が増えてきている昨今、メインのキャリアの通信量だけではPC・タブレットの通信をまかなえないことも多く、データ用SIMカードを別途契約している人も多いでしょう。
SIMカードスロットを備えるノートPCなども普及し、今後ますますデータ通信SIMカードの需要が増えることが見込まれます。
しかしSIMカードを用いた通信には大きく分けて2つあることはご存じでしょうか。
SIMカードの種類
①通信設備を自前でもつ通信事業者「MNO」が取り扱うSIMカード
②通信設備を自前で持たず、大手キャリアから通信設備を間借りしている通信事業者「MVNO」が取り扱うSIMカード
MNOの代表格はドコモ、au、ソフトバンクといったいわゆる大手キャリアです。
大してMVNOの代表格は、LINEモバイル、UQ mobile、イオンモバイル、OCNモバイルなどがあります。
MVNOは自社で通信設備を維持するコストが無いので、非常に安価に通信を提供できる一方で、通信が混雑する時間帯では通信速度が制限されてしまうデメリットがあります。特に平日のお昼や夕方は、動画視聴もままならない速度にまで落ちてしまいます。
これは「MVNO」が大手キャリアである「MNO」との間の契約が理由です。MVNOはMNOの回線のレンタルですから、通信が混み合う時間帯は大手キャリアのユーザーが優先され、レンタルしているMVNOユーザーは回線速度を絞られてしまうんです。
MVNOを使っている人の中には、昼休みや帰宅時間帯は使わない!なんて人もいるかもしれません。
サブの回線としてMVNOを契約して、「まあ安いし、とりあえずつながればいいか」と我慢しながら使用している人も多いのではないでしょうか。
安かろう悪かろうで、安いんだからしょうがない。でも本当にそうなのでしょうか?
実は、大手キャリアの通信と『全く同じ通信ができるSIM』を安価に取り扱っている通信事業者があることをご存じでしょうか?
その事業者を呼称する名称がないため、まだまだ一般知名度が少なくて普及していないのですが、通信オタク界隈では『時間帯で速度制限を受けない安い通信』として注目を浴びています。私もこのうち3つを利用しています。
これらのカードのいいところは格安MVNOにありがちな『APN設定』が不要で、基本的にはSIMカードを差せばすぐ使えるところです。
そもそも大手キャリアと全く同じSIMカード・通信サービスなので、大手キャリアのSIM同様差せばすぐ使えるというわけですね。この点からも、MVNOと一線を画す通信サービスであることがお分かりいただけるかと思います。
今回は、大手キャリアであるソフトバンクと全く同じ通信スピードを格安で利用できる事業者&SIMカードを5つご紹介して、私自身の使い勝手や使用感、アマゾンレビューなどの口コミや評判を参考に徹底比較レビューしていこうと思います。
使用上限なし!?夢のようなSIMカード:Chat Wifi-SIM
Chat WiFi
無制限プランを廃止し、25GBプラン月額2980円と100GB月額3980円を2つを展開中です。
Chat WiFiのプラン展開
SIMだけプラン25GB:月額2980円で25GBまで使用可能
SIMだけプラン100GB:月額3980円で100GBまで使用可能
現在(2020年7月27日)は申込者多数のため一時的に申込ができなくなっています。
(2020/7/31追記)25GBプランと100GBプランの申込が再開されました!またすぐ申し込み殺到で、品薄になる可能性が高いため、お早目の申し込みをおすすめします。
ソフトバンク通信のメイン回線を使用しているため、通常のソフトバンク契約者となんら変わらないスピードで通信をすることができます。混雑時の制限も当然ありません。
期間限定キャンペーンで月額2980円・通信量無制限という価格破壊を起こす値段設計になっています。
通信が無制限ということもあって、家で固定回線替わりに使う人も増えています。もちろんテザリングもしようできます。
コロナ渦で急遽家庭でも高速で安定した通信が必要になった人が多くなったことで、インターネット上で注目を浴び話題になりました。
ガジェットブロガー「トーマス」さんが愛用していることで有名で、彼の投稿やYouTubeを観ている人から認知度が広まっていった事業者です。
信頼と実績があり、今からデータ通信SIMを契約するなら一番オススメの事業者です。
唯一の20GBプラン展開:Nomad SIM
Nomad SIM
Nomad SIMは、ソフトバンクのメイン回線を利用できる事業者です。ソフトバンクの通常契約者と同じ通信サービスを利用でき、混雑時でも制限を受けることがありません。契約プランは2つ用意されていて、MINIプランとBASICプランがあります。
Nomad SIMのプラン展開
MINIプラン:月額2600円で20GBまで使用が可能なプラン
BASICプラン:月額3600円で100GBまで使用が可能なプラン
こうしたソフトバンクのメイン回線が使える格安事業者はいくつかあるんですが、その多くが100GBや通信無制限というもので、「そんなに使わないよ…」という人にとっては割高感がありました。
そんな層にうってつけの20GBというちょうどいい通信容量を安価に提供しているのがこのNomad SIMです。現在この20GBプランを展開するのはNomad SIMだけです。
100GBという超大容量プランを月額3600円で値段で契約できるのも大きな魅力です。100GBをソフトバンクで利用すると1万円近くしてしまうことを考えると、とても割安な通信と言えます。
唯一の弱点があるとすれば、iPhone・iPadで使うとテザリングができないという点です。Androidやその他のWiFi端末では、インターネット共有を使うことができます。
主に外出しながら資料のチェックや、軽い動画の視聴程度をするのであればMINIプラン。
ガッツリYouTubeやNetflixなどで動画を観たり、容量の多いデータをやりとりすることが多い場合には100GB使えるBASICプランを契約するのがオススメです。
いずれのプランも通信量の上限を超えた場合には128kbpsに通信速度を制限されます。
ネット上のレビューや口コミを徹底調査して、実態を調べた記事はこちらになります
続きを見る実際どうなのNomad SIM レビューや口コミを徹底検証!
100GBで一番安い:NOZOMI WiFi SIM
Nozomi WiFi
Nozomi WiFi のプラン展開
100GBのみのプラン展開なので、大容量ファイルをやり取りすることが多い人や、動画視聴が多い人にオススメな事業者です。
100GB超過後は128kbpsに通信速度を制限されます。
展開するプランは基本の1つだけなのですが、期間限定数量限定プランである新元号「令和記念プラン」が7月27日現在申し込める状態です。
令和記念プラン基本プランであるNOZOMI SIMプランよりもおおよそ600円お得なプランになっています。
これは明らかにNomad SIMを意識した割引プランで、通常プランではNomad SIMより価格が高いですが、令和記念プランで申し込みむとNomad SIMより安くなります。
数量限定プランなので、限定数がなくなった時点で終了です。契約検討をされる方はお早目に手続きをされることをオススメします。
こちらもNomad SIM同様、iphoneでのテザリングができないようになっています。あくまでその端末単体での通信用ということですね。
NOZOMI SIMを買わない方がいい、という記事がネットで散見されるのですが、その理由はポケットWiFi端末の性能の低さにあります。
端末抱き合わせのセットは、口コミ通り購入する対象から外した方がいいと思いますので、SIMだけプランを契約することをオススメします。
ソフトバンク子会社という信頼感:ワイモバイル(Y!mobile)
Ymobile!
ワイモバイルのSIMプラン
データベーシックプランS:月額1980円で月1GBまで使用可能
データベーシックプランL:月額3696円で月7GBまで使用可能
なんでこの流れでワイモバイル!?と驚きの方もいるかもしれませんが、実はワイモバイルはソフトバンクよりも安価な料金展開をしながらも、ソフトバンクメイン回線を使える事業者なんです。
メイン回線ですから、他の格安MVNO業者と違って時間帯で通信制約を受けることがなく、ソフトバンクユーザーと全く同じ通信を享受することができます。
かくいう私も、メインで使用するスマホはワイモバイルの音声通話SIMを差しています。
ワイモバイルでは当然電話回線も契約できるのですが、ここではデータ専用SIMに絞ってご紹介します。
正直データプランだけを見ると、これまで紹介した事業者と比べるとかなりコスパは悪くなります。
ソフトバンクの直属の傘下ですから、安くしすぎるわけにもいかずこのあたりの価格設定が限界なのでしょう。
それぞれの利用上限超過後は128kbpsに通信速度を制限されます。
では選ぶメリットはないのでしょうか? いえいえ、きちんとワイモバイルを選ぶメリットはあります!
これまでに紹介してきたすべての事業者は、実店舗がなくインターネット上での契約になります。
一方ワイモバイルは実店舗もありますし、ソフトバンクグループという絶大な信頼があります。
最近はソフトバンクショップと横並びの店舗も増えて、身近で入りやすくなりましたよね。信頼と相談のしやすさをお金で買う、と考えれば購入選択肢として検討する価値があると思います。
加えてiPhoneやiPadといったiOS系・iPadOS系でもテザリングができるという点も評価が高いです。
インターネット上でのやりとりが不安な方にはオススメです。
プリペイドという選択肢:買い切りタイプのSIMカード
ここまでは月契約型のSIMカードを紹介してきましたが、最後にプリペイド式のSIMカードをご紹介します。
ポイント
10GB使い切りで最大6か月間使用可能。
契約不要で、使用後も返却不要。
プリペイドタイプのソフトバンクSIM
実はAmazonでソフトバンクのメイン回線が使用できるSIMカードを購入できるって知っていましたか?
このブログでも以前紹介したこともあるのですが、契約不要の買い切りタイプのSIMで、届いた荷物の中のSIMカードを差せばそのまま使えるという、非常に使い勝手のいいSIMカードです。私もiPad用に2,3か月に1回購入しています。
こちらの記事が参考になります
10GBまで使用することができ、通信容量を使い切ったあとは通信ができなくなり、SIMカードは廃棄します。
使用期限は6か月間で、10GBと使い切るか6か月を経過するかどちらかすると使用できなくなるようになっています。
毎月そんなに使う予定もなく、Nomad WiFiの月20GBプランでも余らせてしまうという人にオススメのSIMカードです。
契約が不要なので事務手数料も解約違約金も全くかかりません。
iPhoneやiPadでテザリングも可能です。これは地味にうれしいポイントです。ただ10GBなので多用するとあっという間にデータ容量がなくなりますから、気を付けましょう。
ちょっとした通信をする用途や、とりあえずネットにつながるようにしておくための用途として非常にオススメです。
使用用途に合わせて、お得なインターネット通信を!
現在はキャリアと同じサービスレベルで、もっと使い勝手がよくて安価なSIMを扱う事業者が増えてきたことがお分かりいただけたと思います。
高速通信をするにはキャリアでSIMを契約しなければいけない、という時代は終わりを迎えています。
MVNOの通信は安かろう悪かろうで、2000円前後という超格安で通信ができる一方で、通信速度は目も当てられません。
動画を視聴したり、ブラウジングやファイル共有を快適に行うには明らかにパワー不足です。そういったユーザーの不満から、今回紹介した事業者が誕生したという背景がありました。
こうした思いを持っている潜在的な乗り換え層は非常に多く、今後一般認知度が高まるにつれて申込者が増加して、Chat WiFiのように申し込みができなくなる場合も十分考えられるのでご契約はお早目にするのが吉だと思います。
現在私はメイン使用のiPhoneにワイモバイル、ノートPC用にNomad SIM、iPad Pro用にプリペイドSIMという構成で使用しています。
ノートPCはSIMスロットが内蔵されているLavie ProMobileです。ここにSIMカードを入れて使うことで、テザリングの手間が一切なく、どこでも開いたらすぐネットが使えるようになっています。
こちらの記事が参考になります
自分のライフスタイルに合わせて通信事業者を選び、安価で快適なネット環境を導入してみてください。
ここまでお読みいただきまして、ありがとうございました!