今回はペット保険を色々調べてみた結果をまとめてみました。
我が家にはリチャードソンジリスとデグー、スナネズミ(カラージャービル)など合計4匹がいます。
その中でも特にリチャードソンジリスとデグーは寿命が長く、5年以上にもなります。
そうなると心配なのが病気です。腫瘍などができてしまえば場合によっては手術などが必要になります。
動物病院での施術は、人と違って健康保険があるわけではないので費用負担が非常に大きいです。生体の金額の倍以上なんていうのもザラなのです。
そんなときに備えるために「小動物用のペット保険」があります。
我が家の子たちは結構病気がちで手術をはじめ、定期的な通院をしているせいで結構お金がかかっており、今回保険加入を検討しています。
この記事では、調べてみた結果わかった保険の内容や費用、複数社商品の比較をしながら解説していこうと思います。
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そもそも小動物に保険は必要なのか?
そもそも小動物に保険は必要なのか?という議論があります。私の意見は「つけていてもいい」です。
ハムスターやスナネズミなど寿命が短い超小型小動物に関しては、病気になったらそのまますぐ亡くなってしまうというケースも少なくありません。
治療や手術に耐えられず亡くなってしまうリスクも高いので、保険に入るメリットというのは薄いと思います。
しかしウサギやチンチラ、プレーリードッグ、フェレットをはじめとした小動物の中でも大きなもの、デグーやリチャードソンジリスなどのように寿命が長いものに関しては、一生の中で一度は動物病院にお世話になります。
こうした生き物をペットとして飼うと、手術が必要になってしまうケースもあります。
実際に我が家のリチャードソンジリスは2020年度だけで2度手術を受けています。いずれも腫瘍ができてしまったのが原因です。
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一度の腫瘍摘出手術で7万円ちかく。つまりこの1年で実に14万円も手術費用だけでかかっていることになります。私が小動物保険を意識するようになったのはこれが理由です。
これは決して珍しいことではなく、Twitterで小動物を飼育している人には結構な割合で手術を経験している方がいるように思います。
小動物の手術費用は生体の2倍、3倍というのも当たり前なので、保険加入は検討の余地があると思います。
そもそも小動物保険を扱っている会社は少ない
小動物保険に加入しようにも、実は小動物が加入できる「小動物用ペット保険」を扱っている会社というのは、かなり少ないです。
私が調べた限りでは以下の3社しかありませんでした。
小動物保険商品を扱う会社
- SBIプリズム小額短期保険株式会社
- アイペット損害保険株式会社
- アニコム損害保険株式会社
それぞれの会社の保険内容について細かく見ていきましょう
SBIプリズム小短の「うさぎ等小動物プラン」
SBIプリズム小額短期保険株式会社(プリズム小短)は、大手保険会社SBIグループの1つです。
そんなSBIプリズムが提供する「うさぎ等小動物プラン」には、補償内容の異なる3つのコースがあります。
圧倒的な補償内容ながら月に4,000円強するグリーンプランⅡから、2,000円弱で入れるものの通院保険がつかないホワイトプランⅡまで、補償内容と保険金額にはレパートリーが広くなっています。
SBIプリズムの特徴:通院・手術費用の「すべて」が補償対象
SBIプリズムの一番の特徴は、病院への支払金額の「すべてが」補償対象であることです。
後述しますが、残りの2つの会社では最大で支払金額の70%までしか保険補償対象になりません。
たとえば7万円の手術費用がかかったとき、SBIプリズムのグリーンプラン、ホワイトプランであれば7万円満額、オレンジプランであれば6万円満額が支払われます。
しかし70%までの補償では、49,000円までしか保証対象になりません。この差は大きいと思います。
100%が補償対象になるのはSBIプリズムだけなので、これだけでも選ぶ価値は高いように思います。
SBIプリズムの特徴:どの動物種でも加入金額が一律
小動物保険の場合、加入する動物の種類によって保険金額が変化することが多いです。
しかしSBIプリズムの場合は、ハムスターからプレーリードッグまでどの種類でも同じ金額になります。
これはメリット・デメリットがありますが、大きいタイプの小動物を飼育している方にとってはメリットですね。
アイペット損保の「うちの子Cute」
アイペット損保の小動物保険「うちの子Cute」です。
アイペット損保の「うちの子Cute」には、70%プラン、50%プラン、30%プランの3つのプランがあります。
それぞれのプランは、病院への支払金額のうち、70%までが補償内容なのか、50%までか、30%までかという点において違います。
アイペット損保の特徴:最大補償金額が高額
アイペット損保の特徴は、最大補償金額が高額な点です。
70%プランであれば、通院で12,000円/日、入院で30,000円/日、手術で、15万円まで補償されます。
これは小動物保険の中で最も高額な保険補償金額です。
ただし、病院支払い額の最大70%が補償対象なので、7万円の手術費用がかかった場合、49,000円までしか支払いを受けることができません。
高額な手術費用がかかってしまう場合などにはメリットになりますが、それほど高額でない通院や手術の場合には補償内容を十分に使い切れないのでデメリットになります。
アイペット損保の特徴:保険加入金額が非常に安い
アイペット損保の特徴は、なんといっても保険加入金額が安いことです。
ウサギで一番高いプランで3,010円/月、フェレットで一番高いプランで2,620円/月です。
より小型のエキゾチックアニマルに関してはこちらになります。
2,000円/月を切るものがほとんどで非常に安いのがわかりますね。
保険金額を押えたいという人には大きなメリットになります。
アニコム損保の「どうぶつ健保はっぴぃ」
アニコム損保のどうぶつ健保はっぴぃは、「はっぴぃ70%プラン」と「はっぴぃ50%プラン」の2つのプランを展開しています。
様々な動物に対応している保険ですが、保険金額も補償内容も残念ながらアイペット損保と比べると割高になっています。
正直アイペット損保の方がすべての面でメリットが大きいので、特筆して紹介する特徴がありません。
一番コスパが優れているオススメは アイペット損保の「うちの子Cute」70%プラン
これら紹介したものの中で一番オススメなのは、アイペット損保の「70%プラン」です。
SBIプリズムは病院への支払金額の100%が保険補償対象で、他社2つの最大補償である70%よりもお得に見えますが、その分保険金額が高くなります。
具体的に試算をしてみると、70%プランがコスパに優れているように感じました。
我が家のリチャードソンジリスの手術費用7万円をケースに試算してみます。
プラン候補 | 支払われる保険金 | 月の保険金額 |
SBIプリズム小短(オレンジプランⅡ) | 60,000円 | 40,400円 |
アイペット損保(70%プラン) | 49,000円 | 17,200円 |
アニコム損保(70%プラン) | 49,000円 | 18,300円 |
アイペットとアニコムを比べるとアイペットの方が優位なので、SBIとアイペットを比べてみます。
ご覧のように支払われる保険金差がSBIプリズムの方が11,000円高いですが、保険費用は年額23,000円ほどアイペットの方が安くなります。
仮に1年に1度手術をした場合、支払った保険金額と受け取れる保険金の差はアイペットの方が優位ということになります。
この優位関係は、我が家のリチャードソンジリスのように年に2回手術が行われたとしても逆転しません。手術なしで通院がメインだったとしても、10万円をこえるような手術を受けた場合も同様です。
総合的に考えると、アイペット損保の70%プランが一番コスパに優れていると言えますね。
手術に備えて保険に入ることで、突発的な出費にも不安にならずにすむ
我が家のリチャードソンジリスは、年に2回の手術で14万円もの出費が発生しました。
この14万円という出費に、正直ゲソっとしました。こんなに1年でお金がかかってしまうとは想像もしませんでした。
もしアイペット損保の保険に入っていれば、年に18,000円ほどの金額で10万円弱のお金が支払われるので、7,2000円ほどのお金が戻ってくる計算になります。
後悔先に立たずとはまさにこのことです。
今後は真剣に小動物保険を検討していきたいと思います。
ぜひ皆さんも、突発的な出費に慌てることが無いよう検討してみてくださいね。
小動物保険探しの助けになればうれしいです。ここまでお読みいただきありがとうございました。
Twitterでリチャードソンジリスとデグーの画像を日々アップしているので、ぜひ遊びに来てくださいね!
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