(ライター:清野蜜柑)
突然ですが、皆さんは揚げ物や脂っこい料理は好きですか??
私は大 大 大 好きです!
サクサクの衣に思い切りかぶりつくのがたまりませんよね!!
ですが……
「油のとりすぎって体に悪そう…」
「年齢とともに胃もたれが気になる…」
「健康のために控えなきゃ、と分かっているけどやめられない…」
そんな風に思ったり、悩んだことはありませんか??
この記事では、そんな悩みを解消してくれる夢のような油を紹介しちゃいます!
その名も……こめ油!!
こめ油とは、米ぬかから作られた植物油のこと。
実はこのこめ油が、最近健康や美容にいいと注目されているんです!
筆者が実際に使った築野食品さんのこめ油の感想も、併せて紹介していきます。
- 油を使った料理が大好きな人
- 普段使いするものだからこそ、体にいいものを使いたいと思っている人
- 子供にも安心して安全な油を食べさせたいと思っている人
こうした方、必見の内容になっています。
ぜひ最後までご覧くださいね♪
米油とは?
米油と聞くと、原料は白いお米をイメージしますよね?
実は米油は、玄米を精米した際に出てくる「米ぬか」を使って作られるんです。
その米ぬかを絞って抽出した油が米油です。
参考:https://www.tsuno.jp/category/enjoy
玄米由来の成分は健康や美容にいいと話題になることも多く、「お米から作られた」というのがヒットフレーズになっている美容アイテムもあります。
管理人の愛用している化粧水も「おこめ」です
こめ油は健康にいい?健康に悪い?
「米油は健康に悪い」
というウワサもあるようですが、それは果たして本当なのでしょうか?
結論からいえば「健康に悪いことはなくて、むしろ健康にプラス」
学校給食用の調理油としても広く使用されるなど、安全性が十分に認知されています。
参考:https://sanwa-yushi.co.jp/riceoil/
それでも悪いと噂されてしまう原因を、ここでは2つ紹介して解説していきますね。
1つは、抽出方法である【溶剤抽出法】にあります。
米油の抽出の方法は二種類あります
圧搾抽出法 | 圧力と熱をかけて油分を絞る方法 |
溶剤抽出法 | 有機溶剤(ノルマルヘキサン)を使って抽出する方法 |
溶剤抽出法では、ノルマンヘキサンという添加物を使います。
このノルマンヘキサンという添加物が体にわるいと言われてしまうことがあります。
>>【分析項目解説!】ノルマルヘキサン抽出物質(ノルヘキ)についてご説明!
しかし、ノルマルヘキサンは蒸留ですべて取り除かれるため、米油には残りません。
また、この方法は米油に限らず、なたね油や大豆油にも使われる一般的なものです。
もう1つは、1968年に発生した【カネミ油症事件】と言われています。
カネミ倉庫株式会社のカネミライスオイル(こめ油)を摂取した人に、健康被害が発生するという事件がありました。
この1件でライスオイル(米あぶら)が健康に悪いと指摘されましたが、その原因は、製造工程でダイオキシンのもとになるポリ塩化ビフェニルが混入していたことだと判明しました。
つまり米油自体に問題があったわけではなく、ポリ塩化ビフェニルが加熱されてダイオキシンに変化したことで健康被害が発生したということです。
当然現在のこめ油の製造過程では、ダイオキシンの発生原因となる成分は入っていません。
事件のあった1960年代は、現代とくらべると食料品への安全性配慮が格段低かったです。
1900年前半には水俣病やイタイイタイ病など、公害があったような時代です。
こういった公害事件を経て、いまではそういった健康被害のあるような食品製造はめったにないので、安心してこめ油を使っていただいて大丈夫ですよ。
参考:https://www.jea-navi.com/archives/2175
米油の効果は?美容にも効果アリ?
では米油は体にどのような効果をもたらすのでしょうか?
米油にはさまざまな栄養が含まれています。ひとめで分かるようにまとめてみました。
含まれている成分 | 働き |
植物ステロール | 腸でのコレステロールの吸収を抑える。 |
γ(ガンマ)オリザノール | 食事の時にコレステロールの吸収を抑える。 ・コレステロールが高い人 の治療薬としても使用されている。 |
ビタミンE(トコフェロール) | 抗酸化作用がある |
トコトリエノール (スーパービタミンEとも呼ばれる) | ビタミンEの約40~60倍の強力な抗酸化作用がある。 ヒアルロン酸産生促進作用がある。 メラニン色素の生成を抑制する。 肌に潤いやハリを与える。 シワを改善する。 シミやソバカスを予防する。 肌の老化速度を遅くする。 |
米油には「健康に悪い」どころか「健康にいい」成分がたくさん入っています!
なかには
- γ(ガンマ)オリザノールは米ぬかの特徴的な成分である
- トコトリエノールは特定の油にしか含まれていない
と、米油じゃないと得られないメリットも!!
健康だけではなく、美肌効果やダイエット効果まであるとは……米油、おそるべし!!
米油の使い方
健康にいいとわかったところで、実際の使い方の紹介をしていきます。
炊飯するときにいれる
入れるめやすは米2合に対して小さじ1/2です。
米同士で相性ばっちり!ふっくらつやつやの仕上がりになります。冷めても美味しいのでお弁当にぴったりです!
ドレッシングなどにそのまま使う
クセがないからどんな調味料とも相性抜群な米油。
色々な種類の手作りドレッシングに使えます。
筆者は冷やっこと納豆にかけてみました。
どちらも食材の味を邪魔せず口当たりもまろやか。
噛むと後からほんのりとお米の風味がしました。ちなみに全く油っぽくありません。
揚げ物に使う
米油で揚げ物をすると油切れがよく、カラッと仕上がります。
そのうえ胃もたれがしにくいんです!
さらに!他の油に比べて油酔い物質の発生が少ないので、お部屋に嫌なニオイも充満しづらいんです。
そしてさらに!べたつきが少なくサラサラしているので、油がまとわりつかず、掃除が楽になります。
揚げ物って
- カロリーが高い
- 上手に揚げられない
- 胃もたれする
- 掃除や後処理が面倒
ってデメリットが多いんですが、米油を使うとメリットしかないですね!すごい!!
お菓子作りに使う
バターやサラダ油のかわりにするだけです。
実際に筆者も、パウンドケーキやマフィンなど、焼き菓子に使ってみました。
バターの代用だと、バター特有のコクや香りには劣ってしまうかもしれません。
ですが、サラダ油の代用だと冷めてからもしっとりとしていて、サラダ油特有の匂いがないように感じました。
何より、体にいい成分が入っていると分かるので、油をたくさん使うレシピでも気兼ねなく使えます。
赤ちゃんの離乳食づくりに
赤ちゃんの口にいれるものは、原材料や添加物が気になりますよね。
まして、それが初めて口にするものだとしたら不安になるのも当然のことです。
米油は、赤ちゃんにも安心して食べさせられます。
>>離乳食に油はいつからOK?使える油の種類や量は?おすすめ油も紹介!
そのうえ栄養も補うことができます。筆者の子供は、築野食品さんのこめ油で油デビューしました。
米油とサラダ油の違い
では、普段使われることの多いサラダ油とは一体、なにがちがうのでしょうか?
- 原料
- 値段
- ニオイ、味
の3点の違いを簡単にまとめてみました。
米油 | サラダ油 | |
原料 | 米ぬか | 菜種・大豆・ひまわり・とうもろこし・綿実・ごま・米・紅花(サフラワー)・ぶどう |
値段 | 高い | 安い |
ニオイ | 無味無臭に等しい | 油特有の香り、味 |
なかでも特に皆さんが気になるのは味・ニオイではないでしょうか?
筆者が実際に使った築野食品さんの「こめ油」という商品ですが、サラダ油と比べて味・ニオイともにほぼ無味無臭でした。(あくまでも個人の感想ですが)
油自体も、ドロッとしたサラダ油に比べてとてもサラサラとしています。
加熱しても油のニオイが立ち込めないので、油酔いしないというのも納得!
いい意味で油とは思えない油です。
ちなみに栄養面での比較は、サラダ油の原料によって変わるため、割愛させていただきます。
米油はどこで買えるの?スーパーにある?安くてオススメなものは?
米油はスーパーで買えます。さまざまなメーカーが売り出していますが、取り扱いは店舗によって異なります。
「ほしい米油がスーパーに置いてない」
「自分の地域では取り扱いがない」
そんな皆さんにネットで買える安くてオススメの米油を紹介します。
TSUNO こめ油 1500g | 築野食品工業
私が実際に使った築野食品さんのこめ油。 大容量でお得です。レビューも高評価です♪
三和油脂 まいにちのこめ油 1500g
紙パック入りでの販売。ベストセラー1位の商品です。
JOYL こめ油 (米油 100%) 味の素 J-オイルミルズ ペット 1000g×2
味の素が販売する米油。スーパーで買うよりも安いとリピートする人も多いみたいです。
初めてだからまず少量から試したい人向け
米油をはじめて買うから多いのはちょっと……という人には、少量タイプもオススメです。
1.5Lのボトルと比べると割高感がありますが、合わなかったときのショックを減らせるので、慎重に検討したい人はこちらも参考にしてみてくださいね。
米油は安全で優秀な油!
この記事を読んで、安全面や使い方に疑問があった皆さんは解決できたのではないでしょうか。
米油は子供から大人まで使える万能な油です。
「気になっていたけど、なかなか挑戦できなかった」
というそこのアナタ!これを機会にデビューしてみましょう!
きっとトリコになるはずです♪
(ライター:清野蜜柑)