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昔であれば家電量販店一択だったかと思うのですが、最近ではネットで1,2割くらい安く売っていて、ネットで買うという人も増えてきていますね。
エアコンの選び方記事でも書いていますが私は「大型家電は量販店で買うべし」という立場です。
ネットとの差額の分の価値はあると考えています。
エアコン選びの記事はこちら
しかし、理想を言えば
『ネット価格に近い値段まで量販店で買えたら…』と思いませんか?





































この記事はこんな方におすすめ
- 大型家電を買い替えたいけれど、どこで買えばいいのかが分からない
- 大型家電をネットで買いたいけれど、配送や運搬、設置が不安
- 大型家電を量販店で買いたいけれど、価格が高くて悩んでいる
家電量販店で買う方がいい理由












































製品価格に隠された罠
インターネットで「〇〇 最安値」とか「〇〇 価格」とかで調べると、価格比較サイトが出てきて値段比較ができます。
そこで一番上に出てくる最安値のお店は、量販店と比べたら2、3割安い値段で売っていたりするわけですね。
その値段を見ると、量販店で買うのがバカらしく思えてしまうほどです。
しかし、実際は配送手数料や設置費用は量販店より割高で、総費用で見ると量販店との差が縮まってしまうことが多いのが実態です。




















































































搬送と設置は事前準備が肝心
大型家電は購入するだけで終わりではありません。
必ず配送をして搬入をして設置をしなければなりません。
「製品さえ届けてくれればあとは自分でやったるわぁ!!」
という剛の者は全然OKですが、多くの方はそうではないですよね?





































設置にあたっては以下のような点に気を付けなければなりません。
大型家電設置のチェックリスト
- 家電を置くスペースは十分か(サイズはあっているか)
- 玄関から家電までの導線は確保されているか
- 通路や階段は、家電が通過できる幅か
- 2階以上の場合、エレベーターがあるか
- 設置する場所の下準備は必要か(エアコンや洗濯機)
これらのことをあらかじめ調べて打ち合わせをしておく必要があります。





































設置したい場所と家電サイズが合っていても、そこまで運び入れることができなければ意味がありません。
特に冷蔵庫や洗濯機は、箱に梱包されたまま設置場所まで運びますから、梱包サイズで考えなければなりません。
さらに運ぶのは人力ですから、箱+人が通れる幅でなければいけません。





































いざ当日「搬入!」となったとき、「通れませーん!」なんてことが往々にして起きるのです。
実際に私が2階用の大型冷蔵庫を購入した時、梱包される箱のサイズを教えてもらって計算しましたが、階段を登れないことが当日に判明しました。





































あらかじめて階段が登れるか不安であることを伝えて相談しておいたので、事前の打ち合わせでこういう段取りで搬入することにしていたんです。
搬入の流れ
- まずは箱梱包のまま階段を通れるか試してみる
- 通れないと判断されたときは、至急クレーン車を呼ぶ
- クレーン車が到着次第、2階の窓から吊り下げ搬入
- 搬入後、開封して設置
- 古い冷蔵庫はそのまま下取りして持って帰ってもらう
このようにしっかりと事前打ち合わせをしておいたので、当日スムーズに事が進みました。
クレーン車の費用はかかってしまいますが、クレーン追加は当日判断でOKだったので安心してお任せできました。
もしクレーン車が必要な場合も、3時間以内にクレーン車が来て搬入できることを確認しておいたので、予定日に搬入を完了できました。





































大型家電にはこうした搬入トラブルが起こることを前提に打ち合わせが必要です。
量販店であれば、担当者と面と向かって打ち合わせができるので安心ですね。
あちらとしても搬入は一回で済ませたいですから、入念に事前打ち合わせをしてくれますよ。
量販店で大型家電を安く買う方法

















































値引き交渉をする








































「もう少し安くなんないの?」という一言を言うのって勇気がいりますよね。
私も実はこの一言が言えない奥手シャイ人間で、あまり交渉自体したことがありませんでした。
しかし、量販店勤務の親友から「店員殺しの交渉テクニック」を教わり、私でも交渉ができるようになりました。
なぜならその交渉術は「もっと安くならないの?」という言葉を使わないからです。













































値引き交渉をはじめる最初の一言
「ぶっちゃけどこまで下がりますか?」
言い方はお任せしますが、ようは「どこまで安くなりますか?」と聞くということです。
「もっと値下げできますか?」という言葉よりも「実際どこまで下がりますか?」の方が言いやすいですよね。





















































































店にもよりますが、量販店の店員には「販売額」や「販売件数」といった店員の販売実績を評価する指標があります。
ここから考えると、値下げ交渉は決して客の利己的な行為ではなく、店員にとっても利益のあることなんです。
店員目線で見ると、対応した客が定価で買ってくれるなら「販売額」が大きくなってうれしい。
値下げ交渉をしてくる客は「購買する寸前」という可能性が高いですから、多少値下げしてでも売ってしまえば「販売件数」が上がってうれしい。
「断られたら嫌だな」「相手が嫌な気持ちにならないかな」といった事を心配する人が多いのですが、全く問題なしです。
断られないし、相手も嫌な気持ちにならないですよ。

























































































値下げ額を大きくするコミュニケーション術
基本的に量販店の店員は『出すことのできる割引額(底値)』というのが決まっています。
その底値に近い金額をどれだけ引き出せるのかが、値下げ交渉の真髄になります。





































店員目線で見れば、価格交渉をしてくる客は購買意欲が高い客です。
「ちょっと押せば買ってくれるかも」という期待感で値下げしているので、余力のある割引額を提示している可能性が高いです。





































値下げ額を大きくするコツは、「どこまで安くなりますか?」に至るコミュニケーションにあります。



まず目当ての製品やジャンルの売り場に行って、店員さんをみつけて「どれがオススメですか?」と聞きましょう。
きちんと勉強している店員なら製品やメーカーの違いを丁寧に説明してくれます。
もし目当ての製品でなくても、まずはしっかりと話を聞いて、時折質問しながら関連する製品の知識を深めましょう。
一通り話を聞いてたら、目当ての製品を伝えて店員を誘導します。





































店員は一層力を込めて説明してくれるはずです。
もし他の製品の方が魅力的に思えたら、そっちに乗り換えるのも楽しい買い物です。





































手が早い店員であればここで「これだけお安くできますよ」と先手を打ってきます。





































店員の商品説明やうんちくを色々聞いてから「いくらまで下がりますか?」のコンボはかなり有効です。
店員も人間ですから、自分の話を熱心に聞いてくれる客に対しては情が湧いて、値下げ幅も大きくなります。









































































































































「名刺をください」は「もう一声!」
ここからは少しだけハードルが高いテクニックになります。
しかし、手軽に使える有効な技でもあるのでぜひ使ってみてください。
店員と良好な関係を築いて、割引額を聞き出せたらこのようにきいてみましょう。
「名刺に値段をメモしてもらってもいいですか?」












































店員目線からすれば、名刺をお渡しすることは「自分の紹介で買ってくれる可能性を高める」行為です。
慎重な客であれば値下げ額を提示してもその場で即決しない場合が多いです。
その場合、その客が他の店やネットと比較した後で「やっぱりこの店員(店)から買いたい」と思ってもらえれば自分の手柄になりますから、店員は常に名刺を携帯しているんです。
しかし店員からすれば、もしここで名刺を大人しく渡せば、違うところで買われてしまう可能性があります。
そこで気の利く店員であれば「名刺お渡ししてもいいんですが、いま即決してくれればさらにお安くしますよ」と言ってくることがあります。
つまり、「名刺をください」というのは「もう一声!」という意味になるんです。





































こうなればこちらもにっこりですね。
こうして引き出した割引額は、その店員の出せる底値にかなり近い価格になっているので、そこで決めてもいいでしょう。
名刺をもらっちゃったら、ちょっとどこかで時間つぶしてまた戻ってきましょう。
「ほかのとこも見てきたけど、やっぱりここが一番だね」と言えば店員も悪い気しないですよね?























































































































『合い見積もり』をとろう





































テキトーに時間をつぶして再来店するだけなら、それまでの間ぜひ『合い見積もり』にチャレンジしてみましょう。
名刺に割引額をメモをしてもらったら、丁寧にあいさつをしてその場を後にします。
そしてその足で別のチェーンの量販店へ行きましょう。









































違うチェーンにいったら、同じように価格交渉をしてみましょう。
そして値下げ額を提示される段階まできたら、先ほどもらった名刺を出して聞いてみましょう。
「さっき〇〇電機さんでこの価格提示されたんですが、いけますか?」
このように、他社の値下げ交渉額を元に交渉を行うことを『合い見積もり』といいます。
応じられるならばさらなる割引額を提示してきます。
応じらなければ「うちではムリです」と断ってきます。





































製品価格ではなくてポイントとか他のサービスで、「店員から交渉」される場合もあります。
うまくいけばさらに安く買えますし、断られても元のお店で仲良くなった店員から購入できるので保険がきいています。
断られたとしても「さっきのお店が頑張ってくれたんだな」とポジティブに考えて、元のお店で購入しましょう。













































大型家電はこそ値下げが大切。
大型家電はもとの値段が非常に高価です。
それゆえに値下げ幅も大きくなる傾向があります。
エアコンなどは最大2,3万円の値引きが期待できます。
エアコン選びの記事はこちら
1000円~3000円の製品の値下げ額はたかが数百円ですが、10万円の製品であればうまくすれば数万円単位で安くなります。





































何度も言いますが、値下げは決して購入者側の自分勝手の押し付けではありません。
店員も「売りたい」と思って売り場に立っていますから、お互いがプラスになれるならWin-Winですよね。
ぜひ簡単な交渉からはじめてみてください。
あなたの家電ライフが良いものになることを祈っています。





































【上級者向け】二重合い見積もり
合い見積もりで安い金額を引き出した上に、さらに倍プッシュする技があります。
合い見積もりで出てきた金額に対して、もう一歩踏み込みたい方はこう言ってみましょう。
「名刺もらってもいいですか?」
そうです。もう一回『合い見積もり』をするんです。
二重合い見積もりは、引っ越し業界ではよくタブーとされるんですが、家電量販店であれば通用することもあります。
勘が鋭い店員だと「噛ませ犬にされた」と勘繰ってしまいますから、お断りされることもあります。
結構勇気のいる行為ですから、本当にメンタルに余裕があればやってみてください。
断られたら、提示してくれた金額で買うか元の店で買うかの二択になります。
運よく名刺をもらえたら、最初のお店に戻りましょう。
最初のお店で対応してくれた店員さんに2枚の名刺を出しながら、
「あっちのお店だとここまでいけるみたいなんだけど、どうですか?」
と聞いてみましょう。
ここまでできる方はもう交渉上級者です。うまく立ち回って、自分にとって最善の選択をして購入しましょう。