ついに、ついに購入してしまいましたよ。
Happy Hacking Keyboard(HHKB)Professional Hybrid Type-Sをついに、購入しました!!
>>HHKB Professional Hybrid Type-S公式ページはこちら
タイピングキーボードの最高峰と名高いHHKB。以前からずいぶん気になっていたガジェットでしたが、お値段が高いのでずっと二の足を踏んでいたんです。
しかし「ブログライティングを本格的にやっていきたい」という自分の覚悟を固める意味でも思い切って購入してみました。
この記事では、HHKBの感想とレビュー、購入する前のイメージとの違いについてお話していきたいと思います。
HHKB Professional Hybrid Type-Sは持ち運びができる静電容量無接点キーボード
HHKB Hybrid Type-Sは静電容量無接点という一般的なキーボードとは一線を画す機構を搭載したキーボードです。Bluetooth接続が可能で、大きさもコンパクトなので携帯できるサイズになっています。
HHKBの評判によく打鍵音がいいとか、指が疲れにくい、壊れにくくて何十年も使える、という声がありますが、それはこの静電容量無接点という機構に理由があります。
静電容量無接点はキーボードの種類の中でも最も高価な機構です。その中でもHHKB Hybrid Type-Sは定価が35,000円を超える超高級品になります。
なぜこんなにも高価なのか、そしてこの価格は性能や使用感に見合うものなのか見ていきましょう。
HHKB Professional Hybrid Type-Sのいいところ 打鍵感と打鍵音は極上の一言
キーボードのキーを押したときの音を「打鍵音」といいます。またキーを押したときの押し心地、反発感、そういった感覚のことを「打鍵感」といいます。
これはキーボードに触れる時間が長い人にとって、非常に重要なキーボードのパラメータです。タイピングが楽しくなるのも快適になるのも、この打鍵音と打鍵感にかかっています。
HHKB Hybrid Type-Sの一番の売りは、快適で快感な打鍵にあります。音も打ち心地もどちらも最高です。
文字では打鍵音をお伝え出来ないのが非常に心苦しいですが、YouTubeはHHKBの打鍵音をASMR級の音質で紹介している動画もあります。私が購入する際に参考にした動画を1つご紹介します。
一般的なMac BookはノートPCの打鍵音がキーボードの打鍵音がパチパチ。フルサイズな外付けキーボードの打鍵音がカタカタだとするとHHKBの打鍵感はコトコトです。スコスコという表現でもいいかもしれませんね。
このコトコトという音が本当に癖になる音で、もはやこの音を聴きたいがために文字を打っている感すらありますね。
ネット上ではHHKBの打鍵感がうるさい、安っぽい、期待外れという声がちらほらあります。
HHKBにはいくつかのグレードやバージョンがあるのですが、このスコスコという音が出るのは Hybrid Type-Sだけ。一個前のグレードであるProfessional BTなどでは、Type-Sと比べると音がうるさかったりプラスチック感があったりというレビューも多いです。
グレード名やバージョン名をYouTubeで調べると打鍵音の動画がたくさん出てきますので、色々と聴き比べてみてから購入を検討しましょう。
HHKB Professional Hybrid Type-Sのいいところ 打鍵感は軽すぎず反発がある。指は疲れにくい。
HHKB Professional Hybrid Type-Sの打鍵感は非常に人気という声が多いのですが、正直これは好き嫌いがあります。
キーボードマニアがよく使う用語に「キー荷重」があります。キー荷重は、キーを押すときにどれだけの力(重さ)が必要かという値です。単位は「g(グラム)」です。
HHKB Hybrid Type-Sのキー荷重は45g。購入する前のイメージと比べると、しっかりとした反発感がある荷重になっています。これまで使ってきたキーボードはキーストローク(押し込み幅)が小さいものが多かったので、自分の感覚では固めな印象です。
打ち心地が好みにあうかどうかはキーボード選びの根幹です。決して安くないキーボードですから、「好みと合わないのが怖い」「失敗したくない」という人も多いと思います。そんな方にはHHKBの「試し打ち」をオススメします。
神保町にあるアシストオンというお店でHHKBのType-Sを全シリーズ試し打ちすることができます。日本語配列もUS配列もそろっています。
私もこのアシストオンで10分程度試し打ちをしました。実際にパソコンやタブレットなどを持ち込んで接続して試すことができるので、打鍵感や音の確認はもちろん、接続がスムーズかどうか、遅延やチャタリング(誤認)があるかどうかもチェックすることができます。
試し打ちをすることで色々な事に気付けます。HHKBの購入を検討している方は、ぜひ試し打ちをしてから購入を決定しましょう。
HHKB Professional Hybrid Type-Sのいいところ 複数端末の切り替えがとてもスムーズ
HHKB Professional Hybrid Type-Sは複数端末の切り替えが非常にスムーズなのが特徴です。
HHKB Type-SはHybridの名の通り、Bluetoothと有線、両方の方式で接続することができます。私はLavie Pro MobileとiPad ProにBluetooth接続で使用しています。
Lavie Pro Mobileの記事はこちら
HHKB Hybrid Type-SにはあらかじめBluetooth接続を3つ登録することができ、1,2,3のキーに1つずつパソコンやタブレットなどを割り当てることができます。「Fn」+「Ctrl」+「1 or 2 or 3」(登録した番号)で接続端末をワンタッチで切り替えます。
この接続切り替えが本当にスムーズで、タブレットとPCを両方出しておいて接続切り替えをすれば一瞬で切り替わります。待ち時間やラグはありません。
1つのキーボードで複数端末を操作する機会が多い人にはこの機能はありがたいですよね。
HHKB Professional Hybrid Type-Sのいいところ 横幅は13.3インチノートPCの横幅と同じ
HHKB Professional Type-Sの横幅は13.3インチノートである、愛機LAVIE Pro Mobileの横幅とぴったし一致します。13.3型のノートパソコンを使っている方は、非常に快適にかつ見栄え浴使用することができます。
キーボードサイズは60%サイズです。このスリム感も非常に魅力です。しかし、後述しますがサイズ感のスリムさとは裏腹に少し重いのがデメリットになります。
キーボードのサイズにはフルサイズ・テンキーレス・60%サイズとあり、60%キーボードはその名の通り、フルサイズキーボードの60%の横幅です。キーボードのサイズについては以下のブログが画像付きで分かりやすいので参考にしてみてください。
HHKB Professional Hybrid Type-Sのいいところ バッテリー式ではなく電池式
HHKB Hybrid Tyupe-Sは充電式ではなく、単三電池2本で駆動するキーボードです。このご時世に単三電池かよって思う方もいるかもしれませんが、実はむしろこの方がメリットだったりします。
充電式のバッテリーは充電を繰り返すたびに消耗していくというデメリットがあります。スマホのバッテリーがよい例で、何年も使っていると購入時の半分くらいしかバッテリーがもたないということもあります。
HHKBはそもそもが長期間の使用を想定して作られている製品ですから、その耐用年数は1年や2年ではありません。大切に使うことで10年でも20年でも使うことができるわけです。
そうなると必然的にバッテリーの摩耗というのは無視できない問題です。バッテリー式で10年も使えば、持ち運んで使うという用途は無理になってしまうかもしれません。
単三電池を入れ替えながら使えばその課題をクリアできるので、長年使っていきたいという人にとっては大きなメリットといえますね。
HHKB Professional Hybrid Type-Sの悪い所 電池抜きで530gは重い
HHKB Professional Hybrid Type-Sは「持ち運びができる静電容量無接点キーボード」と記事の冒頭の方で言いましたが、実は結構重いです。
公式ページには電池抜き重量が530gと表記されています。作動に必要な単三電池×2を入れた状態だと586gになります。ペットボトル1本分よりも重いです。
毎日カバンに入れて持っていくには少し重いです。リュックやザックなどのように背負えるバッグであればまだOKですが、手提げだと厳しいのが実情ですね。
とはいえ、これより軽くてコンパクトでBluetooth接続が可能な静電容量無接点キーボードは他にありません。外でも打ち心地にこだわって作業したいという方は、少し我慢して持ち運びましょう。
HHKB Professional Hybrid Type-Sの悪い所 高さがあるせいで手首が疲れやすい
HHKB Professional Hybrid Type-Sの一番手前(スペースキーのところ)は少し高くなっています。上の写真では比較のために箸置きを置いてみました。箸置きよりも高いというのは結構高さがありますよね。
これは静電容量無接点キーボードで横幅をコンパクトにしているが故の欠点です。この高さが手首の疲労につながります。
指は確かに疲れにくいのですが、手首が疲れてしまっては結局長時間のタイピングに耐えられません。そこで手首の痛みを起こさないようにパームレスト(手首置き)が公式から販売されています。
このパームレストは公式から出ているものなので、横幅がHHKB Type-Sとぴったり一致します。
そして素晴らしいのは、横幅だけでなく高さもHHKBにぴったりと合うように設計されています。付属のゴム足にはハイとロウの2種類があるのですが、ハイを取り付けることで写真のようにHHKBのスペースキー手前と高さが同じになります。
これがあると手首がすごく楽です。指も疲れないのでもういくらでもタイピングすることができます。
木製でオイル仕上げになっていて高級感もありますので、本当にオススメですよ。
HHKB Professional Hybrid Type-Sの選び方とオススメの設定方法
HHKBの選び方についてはこちらの記事にまとめています。
日本語(JIS)配列と英語(US)配列のどちらにするか?色は?無刻印は?といった疑問や、購入後にオススメのキー配列の設定方法について紹介しています。
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【失敗しない】HHKBの特徴と選び方、オススメの設定方法などを解説【効率アップのキー配列】
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HHKB Professional Hybrid Type-Sは一生モノのガジェット。買ってよかった。
HHKBは打ち心地、打鍵感、打鍵音、機能性、どれをとっても一流で、しかも高いだけあって所有欲も満たしてくれます。それでいて静電容量無接点だから長持ちする。大切に使えば10年でも20年でも使えます。
まさに一生モノのガジェットです。大切にしていきたいと思います。
HHKBで記事を書くのが非常に楽しいです。
しかしなんといっても高価。私もこのキーボードを購入するまでずいぶんレビューや口コミを調べましたし、打鍵音を動画でずーっと聴いては悩んでいました。しかし最後は試し打ちをすることで納得して購入することができました。
やはり「飾るモノ」ではなく「使うモノ」ですから、使用感は最重要項目です。ぜひ迷っているなら一度試し打ちに行ってみてください。
私は店員さんがじーっと見る前で延々と、トバログさんの記事をメモ帳に写し取っていました。ブログ記事を模写することで、実際に記事を書いている感覚をトレースすることができました。試し打ちをするときには、日頃やっている作業をするのがオススメです。
値段がネックになっている人には他の選択肢もあります。静電容量無接点キーボードはHHKBだけではありませんし、コスパに優れたものもあります。
PFUのHHKBと東プレのリアルフォースはまさに「高級品」ですが、こちらのNiZはコスパ重視の廉価キーボード。ネット上では結構好評で、HHKBと比べても遜色がないという声もあります。静電容量無接点方式のキーボードを使ってみたい方はこちらも選択肢に入れてみてください。
あなたのキーボード選びがよいものになることを祈っています。
ここまでお読みいただきありがとうございました!