2020年9月17日にリリースされたiOS14とiPadOS14から、待望の「既定のブラウザ変更機能」が実装されました。
これでiPhoneやiPadでSafari以外のブラウザを、基本のブラウザとして使用することができます。
今回はその設定方法をご紹介します。
iPhoneはiOS14に、iPadはiPadOS14にアップデートすることで規定のブラウザAppを変更可能
iPhoneはiOS14に、iPadはiPadOS14にアップデートすることで、規定の標準ブラウザアプリを変更することができます。
これから紹介する手順は、すべてiPhoneとiPadで共通です。
iPhoneの人もiPadの人も、以下の方法で変更を行ってください。
Edgeのバージョンを最新バージョン(45.8.10)にアップデートする
iOSとiPadOSのアップデートに合わせて、Edgeアプリもアップデートされています。
規定のブラウザを変更する機能は、最新版のアプリから対応しています。
まずはアプリのアップデートをしましょう。
APPストアにアクセスしてEdgeを検索します。
アプリが最新版になっていない場合、「開く」の部分が「アップデート」になると思いますので、アップデートをしてください。
アップデートが完了したら、バージョンが45.8.10以降になっていることを確認してください。
上画像の黄色の枠の中がバージョン情報です。
アプリのバージョンアップが完了したら、ブラウザ設定の変更の準備完了です。
設定アプリからEdgeアプリを開く
設定アプリを開いて、下へスクロールをしていくとアプリ一覧が表示されます。
アプリ一覧からEdgeアプリを探して、見つかったらタップしてください。
デフォルトのブラウザAppをタップする
Edgeアプリをタップしたらこの画面になります。
この画面の中の「デフォルトのブラウザApp」をタップしましょう。
画像ではEdgeになっていますが、あなたの画面では「Safari」になっていると思います。
デフォルトのブラウザAppをEdgeに変更する
タップするとこの画面になると思うので、Edgeをタップします。
以上で設定が完了です。
同じ手順で規定のブラウザをChromeに変更できる。
この設定は規定のブラウザアプリをChromeにしたいという方でも同様です。
Chromeアプリをアップデートして、設定アプリからChromeを選び、規定のブラウザAppをChromeにすれば設定完了です。
基本のブラウザをEdgeにすると何が便利になるのか
規定のブラウザを変更する以前は、iPhoneやiPad内でタップしたリンクはすべてSafariアプリで開かれていました。
iPhoneやiPadにSafari以外のブラウザアプリを入れていても、必ずSafariで開かれてしまいます。
これはEdgeやChromeを愛用している人からすると最悪の仕様でした。
WindowsパソコンユーザーやAndroidも使用している人は、基本のブラウザとしてChromeやEdgeを使うのが一般的です。
使用しているブラウザが同じであれば、ブックマークや閲覧履歴、パスワード、クレジットカード情報などをリアルタイムで同期して共有することができます。
異なる端末間でも情報を同期しているため、非常にスムーズで快適な操作ができるようになります。
MacユーザーはSafariで統一すればいいのです。
しかしそれ以外の人にとっては、iPhoneではSafari、パソコンではEdgeというちぐはぐな現象が起きてしまうのです。
たとえばパソコンのEdgeブラウザでAmazonにアクセスしてIDとパスワードを保存しても、iPhoneでAmazonリンクをタップするとSafariで開かれてしまい、IDとパスワードが自動入力されません。
つまり、iPhoneにEdgeやChromeを導入しても、あらゆるリンクがSafariで開かれてしまうため、結局はSafariとEdge、SafariとChromeの二刀流になってしまって非合理的でした。
どちらか一方のアプリにしか登録されていないIDやパスワードがあるというのは、非常に不便で不愉快ですよね。
規定のブラウザAppがEdge・Chromeになると、ネットブラウジングがはかどる
この設定によってiPhoneやiPad内でリンクをタップしてもEdgeやChromeで開くことができます。
例えば上の画像は、Twittterでリンクを踏んだときに表示される画面ですが、右下のコンパスマーク(Safariマーク)を押すとブラウザが立ち上がります。
今回の設定をすれば、このボタンを押したときにSafariではなくEdgeやChromeを開くことができるようになります。
これで異なる端末間でも完全に1種類のブラウザで操作環境を統一することができますね。
この機能はAndroidではとっくに実装されています。
独占企業のAppleは、自社以外のアプリへ流出させないためにずーーっとこの機能を封印してきました。
もっとユーザビリティを第一に開発を行ってほしいと思いますね。
このアップデートはその意味ではグッジョブですね。