地球温暖化の影響で夏が耐えがたく暑くなってきました。
エアコンのない生活なんてもはや考えられませんね。
1家に1台どころか、1家に3,4台というのも当たり前になってきました。
エアコンの選び方のキホン
まずエアコンの性能をメーカー別に比較していくんですが、先に結論を言っておきます。
エアコンの性能はダイキンが群を抜いています。
残念ながら性能面で比較した時に、他のメーカーの出る幕はありません。
性能重視で買うならダイキン一択です。
これは私も量販店の売り場担当も意見が一致しています。
リビングのように一番快適性が求められる空間でケチをすると、結果的に満足度が下がってしまいます。
逆に性能が高いものを6畳間程度の狭い部屋につけては宝の持ち腐れです。
そしてそういった6畳~8畳くらいの部屋で買うエアコンこそ、性能面ではなく機能面の違いが際立ってきます。
メーカー別の特徴
ダイキン
言わずと知れたエアコンや空気清浄機、ワールドシェアNo.1の企業。
世界トップをひた走る最強の空調メーカーです。
困ったらダイキン。悩んだらダイキン。買うならダイキン。
パワー面ではもちろん最強ですが、機能面もかなり力を入れています。
ダイキンの機能として注目すべきは「うるるとさらら」と「ストリーマ」機能です。
うるるとさらら、は冷房・加湿に除湿・加湿を組み合わせた機能です。
つまり運転モードは 冷房・暖房・除湿に加えて、除湿冷房・加湿暖房という2機能が追加されています。
特に加湿暖房機能が画期的で、これは業界でダイキンが唯一持っている技術です。
冬の暖房を使っていると部屋の湿度がどんどん下がります。
冬に湿度が下がると、暖かい温度を保つ力も下がりますし、なにより人間にとってマイナスですよね。
エアコンが加湿をできるだけでも驚きですが、一般的な加湿器のように水を入れなくていいというのがさらに驚きです。
詳しい仕組みは割愛しますが、外気の湿気をうまく取り込んで中に入れるという仕組みなんですね。
「ストリーマ」機能というのは、エアコンフィルターでダニ(フン・死骸)・カビ・花粉を捕獲して、ストリーマ照射で強力に分解する機能です。
さらに、部屋の空気だけでなく、機械内部にもストリーマを照射することで、カビ菌・ニオイの原因菌を分解・除去します。
この2つの機能によって、部屋を快適・清潔な環境にしてくれます。
三菱電機
霧ヶ峰シリーズのすごいところは、ムーブアイというサーモ(温度)監視機能ですね。
いわゆるサーモグラフィーの機能を搭載しているということですね。
これによって部屋の中のどこが温かくて冷たいかというのを判断して、的確な風向・風力を自動算出します。
サーモグラフィであれば、人間がいる部分は暖かく判断されるので、そこを避けて冷暖房を利かせることができます。
パナソニック
カビを徹底的に攻撃するナノイーで、カビの発生を業界一抑制します。
黒カビ・コウジカビ・アオカビ・ススカビ・アカカビ・カワキコウジカビ・ケカビ・黒色カビなど、日常的にいるいろいろなカビを対象に実験をして、その効果を実証しています。
カビ以外にも花粉やPM2.5、臭いにも効くとのことなので、部屋の空気清浄に関心が強い方は選んでみるのも1つです。
無線LAN接続機能も売りで、家の外からエアコンを操作することが簡単にできます。
帰宅してから「あー!暑いーー!!エアコン早くーーー!!!」を回避できます。
もちろん今はやりのスマートスピーカーとも連動が可能です。
日立
日立はあらゆる家電を高機能に仕上げることに定評があるメーカーですが、プロモーションがへたくそなのであまり売れていません。
日立の工具(ハイコーキ)とか掃除機とかめっちゃいいんですけどね。売れないですね。
高機能を売りにするメーカーですから、エアコンもかなり高機能です。
高機能なカメラを搭載していて、温度の分布を見ながらどこに風を送るべきか的確に判断します。
そう、実は三菱電機の霧ヶ峰と機能がだだかぶりしちゃってます笑
ただ日立のカメラ機能は距離や活動量、明るさ、人の人数、足の位置や間取りといった、三菱ではハイエンドクラスでないと搭載していない高機能センサーをミドルクラスでも搭載しています。
霧ヶ峰同様、温度カメラにより人とその周囲の温度や熱源を検知することもできます。
日立の最上位クラスでは『ものカメラ』により、家具の位置や形状を検知して『気流の通り道』まで認識します。
ソファーやタンス、テーブル、本棚といった家具の位置を感知して、気流の通り道を判断、計算して的確に風を送り込みます。
温度感知機能は三菱が上、モノまで計算した気流管理は日立が上、という印象ですね。
冷え性の方などは三菱がオススメですが、快適性でいえば日立がオススメです。
ちなみに日立は清潔性も大事にしていて、「凍結洗浄」という独自のシステムを搭載しています。
フィルターの奥にある熱交換板という部品があるのですが、冷房と暖房の熱源となるまさにエアコンの要部分に踏み込んだ機能です。
この熱交換板を凍結させて、溶かした水で汚れを洗い流すという驚異の日立メカニズムです。
ぜひホームページで動画をみてみるといいと思います。結構気持ちいいですよ。
汚れや臭いにも強いので、パナソニックと悩んでいる人をさらに悩ませてしまうかもしれません。
東芝・富士通
申し訳ないんですが、上記4社と比べるとどうしても見劣りがあります。
エアコン選ぶなら、ダイキン・三菱・パナソニック・日立の中からどうぞ。
機種の選び方
おおまかなメーカーの違いは分かっていただけたところで、それぞれのメーカーでどの製品を選べばいいかご紹介していきます。
とはいえここでは特定の機種をオススメすることはありません。
なぜなら、エアコン選びの鉄則は「ハイエンド(最上級クラス)を買え!」だからです。
「お金がないんだよ!!」という方、少し待ってください! 最後まで話を聞いてください!
エアコンのグレード違いの価格差は、数年で元が取れる
まず、「エアコンを買うときはケチケチしない」ことが大事です。
エアコンは数年で買い替える家電ではありませんから、数万円の値段の違いは数年間という時間スケールでの支払いに換算すればそれほど大きな差にはなりません。
しかし、最上位機種とミドルグレードの性能面・機能面の違いは、価格の差よりもはるかに大きいのです。
上で紹介した各メーカーの売り機能は、それぞれ最上位機種にしか搭載されていなかったり、最上位機種だと機能自体の能力が向上していたりします。
機能を吟味してメーカーを選んだのに、その機能のパワーが抑えられた製品を買うのはナンセンスです。
「せっかく高い金出したのにイマイチ利きが悪いんだよなこのエアコン」
というクレームの大半は、ミドルクラス以下を買った人から出ています。
最上位クラスを買った人の満足度は非常に高いのです。
後々最上位クラスにしておけばよかった、とならないようしっかりと上位クラスを買っておきましょう。
狙うは型落ち!新製品と旧製品で性能の差はなし!
エアコンは型落ちを狙いましょう。
特に、最上位クラスの型落ちを狙いましょう!
「さっきは上位とミドルで差があるって言ったじゃないか! 旧製品を買ってどうするんだ!」
ご指摘ごもっとも、でもちょっと考えてみてください。
エアコンの新製品って、旧製品と比べてそんなに新しいことありますか?
ぜひ量販店のエアコン売り場をの担当にこう聞いてみてください。
「一番グレードの高い機種の、新製品が旧製品を比べて優れているところを教えて」
おそらくほとんどの販売員は答えられません。
実はエアコンは、グレードごとの性能差はかなりのものなんですが、新機種と旧機種の違いは大したことがないんです。
スマホとか携帯電話だと新機種こそ正義な部分がありますが、パソコンってそんな感じしないですよね?
実は新機種を買う方がいいのとそうでないかは、家電によって違うんです。
スマホは最新機種をオススメしますが、パソコンやエアコンは最新でなくてもいいんです。
最新機種の1個前こそが、性能面・機能面・値段面で最もコスパの良い製品です。
大した性能差がないのにも関わらず、1シーズンの型落ちというだけで数万円どどんと値段が落ちます。
これは販売の立場になって考えてみれば簡単なロジックです。
最新機種はお金持ちが勝手に買っていきますが、型落ち品は買われません。
高い家電であるほど失敗したくないですから、安心するために最新モデルを買いたくなるのが消費者心理です。
万が一型落ちを買って後悔するなら、最初から最新を買っておいた方がいいという心理ですね。
そして店側からしたら型落ちは在庫になるリスクがあります。
ならばさっさと売ってしまいたい。だから値下げをするんです。
もう選ぶべき製品は決まりましたね?
どこで買うのがオススメ?
実際、でかい家電は絶対に量販店で買った方がいいです。
ネットだと結構安いところもあるんですが、輸送費が高くついたり、設置工賃が別途必要だったりします。
ダイキンのように室外機の大きなエアコンの場合、思ったように搬送・設置ができない場合があります。
そんなときにも、量販店の設置業者の方が融通がききますし、工賃も上がらずに済みます。
私が冷蔵庫を買ったときは、大きすぎて階段を登れないことがわかり(想定ではいけるはずでした)、結果クレーン車でつるして入れてくれました。
このあたりも事前に、クレーンの可能性を店員と検討して準備しておいたので非常にスムーズにいきました。
大型家電は購入した後も大切です。
搬入・設置・古い製品の下取り、そして故障時のアフターサービス。
家電量販店で安く家電を買うコツ
色々な面を考えたときに量販店で買うのがお得なのは事実です。
しかし量販店の小売り価格は、ネットの価格と比べれば高いのもまた事実。
そこで大型家電を量販店で安く買うためのコツをこちらの記事にまとめておきました。
-
家電量販店で大型家電を格安で購入する方法
続きを見る