【感想書評レビュー】9割の社会問題はビジネスで解決できる 田口一成(著)【内容要約】

ボーダレス・ジャパンについて

この本は、著者が立ち上げた「ボーダレス・ジャパン」を題材にした本です。

 

「社会問題を解決することにしか興味がない会社」

 

まずはその会社について軽くご紹介をしていこうと思います。

 

ボーダレス・ジャパンはどんな社会問題に向き合っているのか

例えば、ミャンマーの貧困に苦しむ農家を救う会社「AMOMA」があります。

 

「AMOMA」は、ミャンマーの農家から適正な価格でハーブを買い取り、日本の妊婦さんが安心して飲めるハーブティーを作っています。

こういった事業を行う会社が40社集まっているグループ会社が「ボーダレス・ジャパン」です。

 

世界中で展開する40社には、それぞれ解決したい社会問題があり、40の社会問題と向き合っています。

社会問題に向き合うビジネスを「ソーシャルビジネス」と言います。

 

「ソーシャルビジネスって、社会貢献でしょ?そんなに儲からないんじゃないの?」

 

僕も最初は、そう思っていました。

しかし、ボーダレス・ジャパンは違います。

グループでの年商は現在55億円を超えており、将来は1兆円企業を目指しています。

このボーダレス・ジャパンの会社の仕組みは「グッドデザイン賞」「日本でいちばん大切にしたい会社大賞・審査員特別賞」を受賞しました。

 

 

なぜ、こんなことができるのか? 「9割の社会問題はビジネスで解決できる」の要約

ボーダレス・ジャパンは社会起業家を育成する組織です。

 

最初は1社で複数の事業を抱える会社だったのですが、途中で事業を分社化しました。

そして、2018年に「ボーダレスアカデミー」という社会起業家養成所を開設しました。

 

そこで、ソーシャルビジネスを立ち上げたい若者を育成して社会起業家を育てます。

その育て方がとてもユニークです。

 

まず40社の利益から余剰資金を貯めておきます。

その余剰資金から、ビジネスアイデアの審査を通過した若者に1,500万円渡されます。

1,500万円が無くなった時点で、その事業は終了。

もし1,500万円使い果たしても、何回でも再チャレンジOK。

その代わり、40社の社長達からの厳正な審査とアドバイスはあります。

 

起業家がチャレンジしやすい環境を作るための仕組みです。

 

ソーシャルビジネスの具体的な作り方についても、詳しく紹介してあります。

 

まずは「ソーシャルコンセプト」を作ること

誰のどんな課題を解決したいのか?より鮮明にイメージできるように徹底的に考えます。

 

次に「制約条件」を設定する。

その社会問題をクリアするために、絶対に譲れない条件をいくつか決める。

 

最後に「ビジネスモデル」を考えます。

コンセプトと制約条件をクリアできるビジネスを考えます。

 

通常、ビジネスを作るとなるとビジネスモデルから入ってしまいますが、最後にビジネスモデルを作るのが特徴的です。

こういったビジネス作りのノウハウを使って、グループの仲間になる社会起業家をどんどん生み出していくことがボーダレスジャパンの強さです。

 

1社で取り組める社会問題には限界がある。

1社だけで1兆円企業にするのも大変。

だけど、1つの社会問題に取り組む会社が10億円売り上げるのは達成しやすい。

10億円企業の社長を1000人育てることで1兆円を達成する。

もしそれが達成できれば1兆円規模で社会問題を解決していくことができる。

 

それが「ボーダレスジャパン」の描く未来です。

 

「9割の社会問題はビジネスで解決できる」を読んだ感想レビュー

1番印象的だったのは、本書の最後に書いてあった一言「生まれた時よりも、綺麗な社会にして死んでいく。」でした。

 

 

著者の田口さんのモットーだそうです。

 

ソーシャルビジネスは儲からない。という既成概念をひっくり返す。

そのノウハウを、惜しみなく伝えていく著者の言葉に勇気をもらいます。

 

「自分には何もできない。」と思っている人も、この本を読んだら「こんな自分でも、社会を変えることができるかも。」と思わせてくれます。

 

そんな一冊でした。

(記事協力:noda_koji)

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でく

元高校教師でブロガーやってる31歳。得意ジャンルは教育・家電・ガジェット・健康美容。便利グッズや電子機器を収集してレビューするのが趣味のオタク。 小学・中学・高校はゲーム三昧。東北大卒。大学院修了後は公立高校教諭。買ったものを人に紹介する趣味が高じてブログを立ち上げる。デグー・リチャードソンジリス・スナネズミを飼育するげっ歯類好き。

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