みなさんこんにちは、本日はリチャードソンジリスの腫瘍摘出手術のお話です。
我が家のジリス「ちょこ」さんは腫瘍ができやすい体質らしく、これまでに左耳と右耳それぞれの耳たぶ周辺に腫瘍ができ、いずれも摘出手術を行っています。
以前耳の腫瘍に関しては記事にしているので、ぜひそちらも参考にしていただければと思います。
今回もまた腫瘍ができてしまいました。しかも2個!!!
ちょっと分かりづらいですが、閉じてる右目の目頭あたりにぽこっと膨れたものが見えませんか?
その周辺は毛並みの色もなんか違った感じに見えますよね。ここが腫瘍です。
触ったみると、腫瘍というより腫瘤というか、コリコリっとした触感のできものという感じです。しこりですね。
感覚としては、ビービー弾を小さくしたようなものな感じです。
実は前回の耳の腫瘍摘出が終わったあとに存在は確認していたのですが、大きくならないようなら様子見にしていました。
手術から半年した頃、なにやら少しずつ大きくなっているような気がしました。
これまでに耳にできた腫瘍は、数日・数週間のうちに結構なスピードで成長していたのですが、この目の腫瘍はかなりゆっくりの成長スピードでした。
これ以上様子見はだめかなと思い動物病院へ。
するとやっぱりこれまでと同じように、炎症したニキビや腫れではなくなんらかしらの「腫瘍 or 腫瘤」だろうとのこと。
で、さらに触診すると「左首のあたりにもまだありますね」と。
全然気づかなかったのですが、首周りのあまっている皮の中の方に、これまたビービー弾みたいなしこりがありました。
同時に二箇所にできてしまっていて、しかも成長しているとなると、これはもう切除です。
ということで人生(ジリス生)3度目の手術ということになりました。
しかし1つの腫瘍については、場所が場所です。
目の近くなので、「最悪、広がり次第によってはまぶたを大きく切除することになるかもしれません。その場合、まばたきができなくなるので目薬で目の乾燥を防ぐのを一生続けていく必要があります」とのこと。
こればかりはしょうがありません。
これ以上大きくなって、まぶたどころか眼球や鼻の組織まで切除となるとソッチのほうが大事になります。
ということで後日入院をして、一泊二日の入院手術ということになりました。
そして、手術を無事終えて帰ってきたちょこさんがこちらです。。
ちょっと痛々しいですが掲載したいと思います。
右目が完全に閉じています。
これは手術のあとなので、縫合した部分が腫れているからとのこと。
手術直後の腫れがない状態では、開閉ができていたようです。
腫れがひいたあと、問題なく開閉できれば良し、できなければ目薬生活になるとのことでした。まぶたが生きているといいな・・・。
左首のあたりはこんな感じ。目立たなく切除&縫合をしてもらえました。感謝感謝です。
とはいえ切除した組織片を見せてもらった感じでは、けっこう広めに浸潤していたのか、かなり大きめの塊でした。
これくらいの傷口にまで縫合で寄せたという感じなのかもしれません。
片方の目が完全にふさがってしまっているので本人としてはとても不便で不愉快そうです。
手でごしごしとこすってしまいます。ひどいようならカーラーも検討しないといけません。
とはいえメンタルが強い子なので、あまり落ち込むこともなく、食欲と便通はいつもどおり快調です。
美味しいおやつも、通常のペレットも、もぐもぐと美味しそうに食べてくれます。これだけが救いですね。
しばらく痛々しいですが、しっかりとお付き合いをしていきたいと思います。
ちなみに手術費用は2箇所の摘出手術と入院費や点滴、病理検査等込で、合計9万円くらいでした。
これまでの手術代と合わせると20万円を超えているので、ご本人の価格の10倍に迫ろうとしています。
でもこれがペットを飼うということですね。お金よりも家族の無事と長生きが大切です。
まずは早く良くなってね。
ここまでお読みいただきましてありがとうございました。
※追記※
術後から2週間経過して、病理検査の結果「アポクリン腺癌」だったことがわかりました。
そのあたりの顛末をこちらの記事にまとめましたので、参考になれば・・・。
-
切除した腫瘍がアポクリン腺癌でした【リチャードソンジリス】
続きを見る
<小動物診療が専門の動物病院まとめ>
-
関東の小動物の診療ができる動物病院・クリニックまとめ【小動物専門医】
続きを見る