今日は健康診断の心電図の話。
先月に健康診断を受けたのですが、そこで人生はじめて心電図に異常を指摘されました。
その名も「R波増高不良」
心電図でみると、下にすとーんと落ちる波の手前で一度上にあがる波がくるのですが、これがあまり上がらない上図のような初見のことをいうのだそうです。
問診で「狭心症か最悪 心筋梗塞のリスクがあるから循環器内科で詳しく見てもらったほうが良いと思います」と言われてしまいました。
それからというものの、心臓のあたりが気になって仕方なくなりました。毎日恐怖です。
不安からくるのか、心臓や左脇のあたりがきゅーっと締め付けられるような痛みを感じることさえありました。
本日、どうにか予約できた循環器内科を受診して心電図とエコー検査をしてもらいました。
結果は「問題なし」でした。とりあえず不安が解消されて一安心です…。
ということで今回は、健康診断で指摘されたこと、自覚症状、循環器内科で言われたことをまとめていこうと思います。
同じようなことで悩んでいる人の役に立てば嬉しいです。
健康診断での説明
心電図を測定した後、内科医の先生から問診があったのですが、そこで心電図について指摘がありました。
いつも健康診断で「少し痩せましょう」以外のことでなにか言われたことはなかったので、緊張しました。
心電図で異常を指摘されたのははじめてで、これまで心臓病や動脈硬化などの循環器系の病気にかかったことはありません。
冒頭でも書きましたが、心電図を見せられて
「ココ(R波のところ)が低いのが気になります。狭心症の人でみられる波形です。痩せ型の人にみられることもあります。とりあえずは経過観察で、今後なにか心臓のことで指摘されたら、一応覚えておいた方が良いとおもいます。気になるようでしたら循環器内科を受診してください」
と言われました。もう恐怖です。
心臓なんてヘビーなところの問題を指摘されて「はいそうですか。とりあえず覚えておきますね」と言えるほど心臓に毛が生えていません。
それからというものの、心臓のことが気になってしまい、狭心症と心筋梗塞について勉強する毎日がはじまりました。
自覚症状
健康診断を終えてから、ふと気がつくと心臓や内蔵に意識が向くようになってしまいました。
痛みというほどのものがあるわけではないですが、きゅっと締め付けられたり、ピクピクっとつっぱるような感覚がときおり発生します。
これらの自覚症状が、
- 健康診断の前から発生していて、意識をするようになったから気づいた
- 意識のしすぎやストレスによる症状
1なのか2なのかどちらなのかわからないのが不安でした。
というのも健康診断の半年前に人間ドックを受診していて、そのときは心臓にも心電図にも何の問題もなかったんです。
この半年間に発症した心臓のトラブルが、ちょうど健康診断のタイミングで発覚した、なんてことはあるのでしょうか?
もうあれこれ考えすぎて憂鬱になります。
考えれば考えるほどいいイメージがわかないので、なおのこと痛み(仮)が気になります。
とりあえず急ぎで近場の循環器内科を予約しました。
受診予約日までが不安でした。
R波増高不良は、健康な人でもみられる心電図波形
今回指摘されたR波増高不良について、いろいろ調べてみてわかったことをまとめてみます。
まずR波増高不良について詳しく解説されているページをいくつか見てみます。
”心電図波形のR波(上向きの幅の狭い波)は、胸の左側の電極で記録した方が、胸の真ん中付近の電極で記録したものよりも大きくなるのが普通です。これが、ほとんど大きさが変わらない場合をR波増高不良と呼びます。心筋梗塞や肺気腫、心筋症などでみられますが、痩せ型の体型の方にもよく現れます。”、
https://www.ningen-dock.jp/public/inspection/electrocardiogram
"心電図のR波の、波の大きさがほとんど変わらない場合をいいます。心筋梗塞、心筋症、肺気腫の有無を確認する必要があり、再検査もしくは精密検査が必要です。否定できれば心配ありません。"
http://toyama-nishi.jp/news/medicals/electrocardiogram/
"問題となるのは陳旧性心筋梗塞の有無であるため、特に胸部症状も無く、冠動脈危険因子 (高脂血症・高血圧・糖尿病・喫煙・肥満・血縁者に心筋梗塞 や狭心症の患者・45歳以上)も無い場合は、一般的に経過観察で十分です。"
http://naikaclub.web.fc2.com/ECG/Rwave.html
ということで、健診で言われたとおり心筋梗塞や心筋症などの人にみられる波形のようです。
実は私と同じように健康診断で指摘される人は結構多いらしく、ネットでも同様の相談が散見されます。
>>心電図の検査結果が、R波増高不良、軽度右軸偏位と書かれていました。
>>健康診断の心電図の結果で、判定がD2(要精密検査)で、R波増高不良、異所性調律と記入されていました。
循環器内科で心電図再検査を実施、R波増高不良を再確認、さらに右房性P波まで発見
循環器内科でことの顛末を説明すると、「まずは心電図を撮り直してみましょう」とのこと。
心電図をとってみると、やはりR波増高不良がみられるとのことでした。
測定のミス等ではなく再現性のある結果だったということですね。
それとは別に新たに発見された所見として「右心房に負担がかかっている」とのこと…。えぇ…また増えるの…?
この図のように、上にあがる波の手前で上に尖るような波形になると診断されるようです。「右房性P波」というそうです。
"肺高血圧症や肺気腫、心房中隔欠損などで右心房に負担がかかり右心房が拡大して心電図のP波の高さが高く尖った形に変化した所見です"
https://y-heart.adic.or.jp/kensa/cardiogram.html
ここにきて新しい問題が発生です。
私の心臓、どうなってしまうの・・・? 不安がピークになります。
先生が「痛みがなければたぶん問題はないと思うよ。エコー撮って悪い病気がないか確認してすっきり帰ろうか」と言ってくれました。
心臓エコー検査の結果、問題なしとのこと
不安だらけの心臓エコー検査の結果、「きれいな心臓だね。問題ないよ」と言って頂けました。ここ数週間抱えていた不安がなくなりました。
先生によると、健康診断では機械による診断が行われていて、波形も一定の基準値を超えるとアラートを出すそうです。
健康診断の先生が専門外だとすると、そのあたりをそのまま活かす形で問診をする事があるので、こういうことがあるとのこと。
とりあえず異常による心電図でないと分かれば一安心ですね。
なにかのお役煮立てば嬉しいです。
ここまでお読みいただきましてありがとうございました。