【感想書評レビュー】運動ゼロ空腹ゼロでみるみる痩せる ガチ速”脂”ダイエット 金森 重樹【内容要約】

 

内容要約

歯を磨かない代わりに、旧石器時代の食事(肉・魚・ナッツ類が中心)をして、小麦を中心とした穀物・イモ類・乳製品は摂らないことで、歯茎からの出血が減少し、歯周ポケット・口腔内環境が改善された。

糖質の中毒性はコカイン以上という実験結果もある。

タンパク質・脂質・炭水化物の比率が2:2:6の食事を『バランスのよい食事』とすると、糖質を断つことに寄って総エネルギー量の60%を損失することになり、エネルギー不足に陥る。そのため、糖質を減らすことでエネルギー過剰になることを阻止する「低糖質ダイエット」は慢性的なエネルギー不足に陥る。結果として、糖新生(タンパク質を分解して糖質を生み出す反応)をすることで糖質を補給することになり、筋肉が細っていき健康的な痩せ方が期待できない。

この本で紹介されている「断糖脂質食」は、この糖質不足がエネルギー不足という前提を変える健康法である。

つまり、体の主たるエネルギー源を糖質に依存せず、脂質に依存するような体質改善を促し、結果として体が糖質を要求しない状態にすることで、糖新生によるタンパク質破壊を防ぎつつ、糖質依存による諸問題をクリアしていこうという考え方。

その根本にあるのは、インスリンの分泌が健康を害するという考え方。インスリンの過剰分泌によって、この考え方はいろいろな低糖質系ダイエットでも支持されている。体の怠さや種々の血管系の疾患、代謝系の疾患が引き起こされる。インスリンは糖質を摂取する度にすい臓から分泌されてしまうため、インスリンが極力分泌されないような体質改善をする。すなわち、糖質代謝よりも脂質代謝がベースになるような体(ケトジェニックという)になれば、インスリンによる代謝の必要性がなくなり分泌が低下する。

ただし一般的な食事メニューと比べてかなり偏ったメニューになる。脂質代謝に必要なビタミン類が不足すれば、脂質を分解してエネルギー源とすることができなくなるため、必要な栄養素等はサプリメントを利用して補給することが必要不可欠になる。

「断糖質脂質食」において禁止されるもの

小麦粉でできたパスタ、そば、餅、米、加工食品、化学調味料入の塩、コショウ、ごま油、醤油、植物油、マーガリン

「断糖質脂質食」で食べて良いもの

牛肉、豚肉、羊肉、鹿肉、馬肉、(鶏肉はあまりオススメしない)、鮭、サバ、マス、イワシ、卵、チーズ、生クリーム、牛脂、バター、MCTオイル、オリーブオイル、小松菜、大葉、パセリ、パクチー、きのこ類、酒はOK

新たに用意するといいもの

魚醤(ナンプラー)、「雪塩」または「ぬちまーす」、ビタミンC粉末、MCTオイル(ココナッツオイル)、バター、生クリーム、紅茶、ルイボスティー、ゼラチン

「断糖質脂質食」をはじめて体重が落ちない場合は、脂質代謝の途中で必要なビタミンB群やナイアシンなどの不足によるところが多い。それらはサプリメントによって補食が必要。

サプリメントは国内市販品では含有量が少なすぎて効果がない。サプリメントの効果は「ドーレスポンス(栄養の投与量と反応の関係」があり、ある一定の量(閾値)を超えた栄養素を摂取しないと、ほぼ効果がない。含有量の多い海外ブランドのものがオススメ。筆者のオススメは「ハウフーズ」というアメリカのブランド品で、Amazonで購入することができる。

タンパク質の摂取は3食少しずつにわけるより、1回にまとめて摂取したほうがインスリン分泌が抑えられるので健康効果が高い。食事と食事の間が空けば空くほどインスリン分泌が抑えられて脂質代謝が促されていく。

「断糖質脂質食」では、栄養素と栄養素のバランスを重要視している。具体的にはオメガ3とオメガ6のバランスは1:1、理想的にはオメガ3<オメガ6の状態が望ましい。カルシウムとマグネシウムのバランスは1:1にしていく必要があり、サプリメント補食を前提にした食生活改善が必要。

「断糖質脂質食」は体質自体を大きく変える健康法。それゆえに一度体質が変わってしまったあとに、糖質摂取を増やしてしまうと体にとんでもない負担がかかる。「毒物への抵抗性がなくなっているところに毒物を入れている状態」なので、血糖値やインスリン分泌量が過剰になりリバウンドのリスクが大いにある上、体に害をもたらす危険性が高い。一時的なダイエット法として取り入れるのではなく、生涯に渡っての健康維持法として挑戦する覚悟が必要。中途半端に取り組むくらいなら取り組まない方がまだマシとすら言える可能性もある。

残った疑問

脳が使えるエネルギー源は糖質がメインという話が昔から言われているが、その点と矛盾しないのか? 脂質を代謝した産物のうち、糖質を代謝した産物と共通のもの(例えばアセチルCoAなど)が使えるということなのか? そもそも脳が使えるエネルギー源は糖質だけ、という点についての研究結果は?

糖質代謝が主体の状態から、脂質代謝が主体の状態(ケトジェニック)になる線引きは? これができない状態で糖質断ちだけをすると、結局は低糖質ダイエットのもどきになってしまい、健康的に痩せることができない。結局はこの本の内容をストイックに完璧に取り入れる覚悟がなければ、行うべきではないとすら言えるのでは?

サプリメントによる栄養素の補給の程度がわからない。すべてサプリメントに依存しないといけないのか? ビタミンやナイアシンなどの補給は、食事で満たすことはできないのか? おそらく満たそうと思うと過食になってしまうのだけれど、サプリ依存は個人的に抵抗があるので食事療法的なアプローチはできないのだろうか?

 

 

雑感

ミトコンドリアの改善、インスリン異常、という点は共通点。そこをベースにしているいまのダイエットは大ハズレではないと肯定して貰えた気持ち。

いまのダイエット法の基本はこちらの記事にまとめています。

【空腹こそ最強のクスリ】絶食16時間ダイエットは科学的に効果があるのか試してみる【書評感想レビューと実践】

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覚悟が持てないから自分は部分的に取り入れだけ。ケトジェニックになるのは、なんとなく怖い。カレーや、ケーキやラーメンに魅力を感じなくなるのは怖い。

 

 

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でく

元高校教師でブロガーやってる31歳。得意ジャンルは教育・家電・ガジェット・健康美容。便利グッズや電子機器を収集してレビューするのが趣味のオタク。 小学・中学・高校はゲーム三昧。東北大卒。大学院修了後は公立高校教諭。買ったものを人に紹介する趣味が高じてブログを立ち上げる。デグー・リチャードソンジリス・スナネズミを飼育するげっ歯類好き。

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