今回は、スマホと通信のお話です。
2021年1月は、携帯大手3キャリアから新料金プランが発表されとても盛り上がりました。
次に乗り換えるべき携帯電話会社をどこにしようかワクワクしながら考えている人も多いかと思います。
そんな中、第4のキャリアとなった楽天モバイルからも、新たな料金プランが発表されネットが湧いています。
楽天モバイルは先着300万名を対象に1年間の基本使用料無料という超特大キャンペーンを引っさげてキャリアの仲間入りを果たしました。
しかしキャンペーン開始当初から楽天モバイルを利用しているユーザーはそろそろ1年が経ち、継続するか解約するかを迫られる時期になりました。
大手3キャリアが発表した激安プランahamo,povo,softbank on LINEの前に楽天はなすすべもなく、無料期間終了のタイミングでサヨウナラ、そんな声がネットにも溢れていました。かくいう私もその一人です。
しかし今回の楽天から発表された新プランの内容は驚くべきもので、なんと使い方によっては無料期間終了後も無料で継続利用ができるというものでした。
この記事では、今回発表されたRakuten UN-LIMIT VIというプランとは一体どんなものなのか解説していきたいと思います。
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新プランの名称は「Rakuten UN-LIMIT VI」
今回発表されたプランの名称は「Rakuten UN-LIMIT VI」。楽天モバイルが第4のキャリアとして参入した時に展開されていた「Rakuten UN-LIMIT V」の後継プランです。
Rakuten UN-LIMIT Vは、月額2980円で無制限のデータ使い放題、楽天LINKという通話アプリを利用すれば全国どこでも誰が相手でも通話し放題のプランです。
今回のRakuten UN-LIMIT VIでは、そのRakuten UN-LIMIT Vの基本を引き継ぎながらいくつかの変更点が加えられました。
変更点は何かというとデータ使用量に応じた段階的料金が導入された事です。
Rakuten UN-LIMIT VI は段階制を採用
Rakuten UN-LIMIT VIの一番の特徴は、段階制の料金プランを導入したことになります。
段階制の導入により、データをたくさん使う方は従来どおり2980円ですが、1ヶ月のデータ使用量が3GB〜20GB程度のライトなユーザーは1980円になりました。
さらに1GB〜3GBの方は980円、1GB未満にいたっては0円になってしまいました!
まさかの0円です!! 基本使用料無料!! これには驚きですね!!
データを全く使わず楽天リンクアプリでの通話のみの運用であれば、基本無料での使用ができるということで、ネットが大いにわきました。
Rakuten UN-LIMIT VIの条件
素晴らしいプランですが、もちろん何の制約がないわけではありません。もし制限がなければ、一人で複数の契約をして無料の電話を複数持てることになってしまいます。
そのような運用ができないように、Rakuten UN-LIMIT VIを2回線目以降契約した場合、3GB未満の使用に関しては0GBであったとしても980円かかるという条件がかかっています。
まぁこれは当然の処置ですね。2回線目の料金も安すぎるくらいです。
楽天エリア外でのローミングはどうなるのか?
ここで気になるのは、楽天回線エリア外でのことです。楽天回線エリア外のパートナー回線エリアでは、月に5GBまで高速通信を使用することができ、それを超えた場合は最大速度1Mbpsでの中低速の通信に制限されます。
この速度制限された状態の通信量がどのようにカウントされるか、が気になるところですよね。
答えは、「楽天通信エリア外でのauパートナー回線でも、Rakuten UN-LIMIT VIの通信量としてカウントされる」です。
したがって、楽天通信エリアの外でのデータ通信量が5GBを超えて1Mbpsの速度制限を受けた後でもデータ通信量はカウントされていて、20GBを超えれば2980円になるということですね。
まぁこの点に関しても前身のRakuten UN-LIMIT Vと同じことですから、なんら不満はありませんね。楽天通信エリア内の人と外の人で、ちょっと不公平感があるかなぁくらいのものです。
Rakuten UN-LIMIT VI でお得になる人はこんな人
ではこのRakuten UN-LIMIT VI、どんな人にお得になるのかというと以下のような方々です。
Rakuten UN-LIMIT VIはこんな人が得する
- 通話がメインで、データはほとんど使わないという人
- 毎月のデータ通信量が20GB以下の人
- SIMを2枚差しできる(DSDS)スマホを持っている人(iPhone SE、12も可)
通話は楽天LINKというアプリを使えば、エリアの内外問わず、誰にかけても無料です。これまで通話がメインの使用用途だった人は、データを使わないぶん基本料金が下がりお得になります。
またこれまで楽天アンリミットを普通に使っていた人でも、月のデータ使用量が20GB以下であれば料金が1980円かそれ以下になるので非常にお得です。
docomoのahamoや、auのpovo(通話オプション付き)、softbankの on LINEなどはいずれもデータ20GBで2980円と足並みをそろえているので、「20GBも使わないよ!」という人にとっては大手3社よりもメリットがあるといえます。
3点目のSIM2枚差しについては次の項目で説明します。
Rakuten UN-LIMIT VI はSIMを2枚差しできるスマホで真価を発揮する (iPhone SE、12も可)
Rakuten UN-LIMIT VIを一番オトクに使える人は、SIMカードを2枚させるスマートフォンを持っている人です。いわゆるDual SIMというものです。
これを使えば、メイン回線としてauのpovo(通話オプションなし)のSIMを使い、通話用のSIMとしてRakutenアンリミットのSIMを差します。
するとどうなるかというと、povoで月にデータ20GBまでauの超高速通信を使うことができ、通話は楽天LINKアプリで完全無料。それでいて料金は月額2480円という、超ハイコストパフォーマンスなスマホのできあがりです。
ちょっとトリッキーな使い方ですが、昨年発売されたiPhone SEやiPhone12シリーズであれば、SIMカード+eSIMが利用できるので、この利用法はオタクやマニアだけのものではなくなった感じがしますね。
楽天アンリミットはeSIMに対応しているので、物理SIMカードをauのpovo、eSIMをRakuten UN-LIMITにすればOKです。
なぜ段階制が導入されたのか? 背景は?
これまでのRakuten UN-LIMIT Vでは、データ容量をたくさん使っても、全く使わなくても2980円という基本料金がかかっていました。これでも、大手3キャリアの新プランが発表されるまでは激安のプランでした。
しかしahamo、povo、Softbank on LINEの発表により、2980円という価格帯が競争激化になってしまいました。
さらにauのpovoと同時にUQモバイルが3GBで1480円のくりこしプランを発表したことで、ライトユーザーをもかっさらわれる恐れが出てきました。
このままでは、1年間の無料期間終了と同時に解約ラッシュが来てしまいます。それを危惧してのこのRakuten UN-LIMIT VIだと思われます。
楽天はシンプルな料金プラン提供にこだわりがあり、楽天モバイルのプランは1つのみと決まっていました。
なので、利用の程度が違うユーザーにそれぞれ最適なプランを提案するのではなく、あくまで1つのプランでのシンプル契約を貫いた形になりますね。
楽天モバイルを利用しているとお得になるその他のサービス
楽天モバイルは楽天グループが一番力を入れている事業。
楽天モバイル加入者を増やすために、楽天のその他のサービスがさらにお得になるようなキャンペーンも随時開催されています。
楽天モバイルを契約している人は、楽天の光回線サービス「楽天ひかり」が1年間無料で使えるキャンペーンをやっています。
1年間で6万円も浮くことがわかったので、デクマガとしては即乗り換えをしました。
そのあたりのについてはこちらの記事でレビューしているので参考にしてみてくださいね。
【感想レビュー】NURO光から楽天ひかりにしてみた【速度比較・価格差】
続きを見る
Rakuten UN-LIMIT VI すばらしい料金プラン ぜひ検討してみましょう
今回発表されたRakuten UN-LIMIT VIについて理解は深まったでしょうか?
Rakuten UN-LIMIT VIは非常にすばらしいプラン設計です。ahamo、povo、softbank on LINE、UQモバイルとうまく差別化をして、身銭を切る覚悟が感じられる強気のプランといえます。
しかし楽天通信エリアの通信基地局はまだまだ不足しており、居住地がエリア外という人も少なくないでしょう。
さらに、エリア内であったとしてもプラチナバンドをもたない楽天は、大手3キャリアと比べると通信品質が安定しません。屋内に入った途端超低速になることもしばしばです。こうしたデメリットをどのように損得勘定するかが重要になってきますね。
とはいえ、とても魅力的なプランであるのは間違いなしです。
春からどの携帯電話会社を利用しようか、夢が広がりますね。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
なにか参考になればうれしいです。それではまたお会いしましょう。See You Again!!