授業づくりには設計図とテンプレートがある!

授業改善・ハウツー
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授業には設計図があります。

教育実習を経験した人なら必ず一度は書く,「指導案」と呼ばれるものです。

その授業の単元内における位置づけ,評価規準,評価方法,1時間の授業の流れを記載するもので,「私はこれからこういう授業をしますよ」という企画書のようなものです。

この指導案と呼ばれるものは,実習生にもそして現場の教員からもよいイメージを持たれません。

なぜなら,実習生にしてみれば強制的に作らされる「課題」ですし,現場の教員にしてみれば公開授業や研修の際に提出させられる「提出書類」だからです。

公開授業というのは,地域の方々に学校公開する日やPTA参観日が学校ごとに設けられていたり,学校内で相互研修という形で公開したりする授業のことです。

自分の授業を公開するときには,「私はこういう授業をやっています」というものをわかりやすく伝えるものが必要なので,指導案を作成して提出します。小学校・中学校の先生は高校の教員など比にならない頻度で作成しています。

この指導案,作り方にはものすごく細かい決まりがあります。

  • 文頭の処理
  • 段落の入れ方
  • スペースの入れ方
  • 文字の全角半角
  • 文字の配置
  • 項目のうちかた  etc…

大学でも「指導案の書き方」なんていう講座があるくらいです。

しかし最も大切なことはその中身たる「どのような授業を展開するか」であって,見栄えの良い指導案を仕上げることではありません。

本来最も重視されるべき中身は軽視されていて,「授業の作り方」を教えてくれる授業は大学でもほとんどないのが現状なのです。現場でもそういう研修はほとんどありません。

私は6年間で,6回教育実習生の指導教員を経験しました。

「大学で指導案を作ったことある?」と聞けば実習生は必ず「あります」と答えます。

しかし,「大学で授業の作り方を教わったことはある?」と聞くと皆首を横に振ります。

指導案を体裁整えて提出することはできても,実際の実習生の授業は,テーマ性もメッセージ性もなく,体系的でなく単発的,ということがほとんどなのです。かくいう私もそうでした。

本末転倒だと思いませんか?

指導案は授業の設計図。ならばその設計図段階でどのように授業を作るか,どうしたら授業がよくなるかをブラッシュアップすべきなのです。

そして授業づくり自体のテンプレートをそこからしっかり学んでいく必要があるのです。

良い授業を展開する先生の指導案を研究すれば,良い授業を作るエッセンスが手に入りますし,たくさんの指導案を読んでいくうちに授業の作り方が掴めてきます。

しかし残念ながら指導案はそのように機能していません。

特に,学校によって生徒の実態が大きく異なる高校では,他の先生の指導案をもらって研究するという文化がなく,若手教員にそうした授業研究を勧める人もほとんどいません。

進学校の授業と,指導困難校(以前は底辺校と呼ばれていた学校です)では,扱う内容も深さも全く異なります。科目も細分化され,教員個人の専門性も多様で,何より多忙な中で,指導案を作成する意味とそれの活用について考える機会が乏しいのが現状なのです。

しかし,扱っている生徒が異なっていても,共通している授業の本筋はあります。

授業の作り方の設計図があるならば,それを作る際のテンプレートもあるはずなのです。

6年間教員をやった私なりに気づいたこと…

それは

  1. 授業の型
  2. 提供する学習教材
  3. 活動する内容

多くの授業はこの3点の違いでカテゴライズすることができるということです。

ファーストフード店でセットメニューを注文するように,これら3点をどう選択するかを決めれば授業をより簡単に構築できるようになり,そしてこの選択を変えていくことで授業パターンが増えるのです。

そんな方法があるなんて聞いたことない!という人も多いでしょう。

それもそのはず。

だって私も教わったことありませんもの!

なんでこういうことを教えてくれない社会なんだろうか…?

では次回,その具体的な方法について記述していこうと思います。

>>次の記事  授業のテンプレート ~授業の型~

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