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【感想書評レビュー】14歳の自分に伝えたいお金の話 藤野英人著【内容要約】

お金ってなんだろう?

みんな一度は考えたことがあるのではないでしょうか。

 

日本では「お金に関する教育が不十分。」と言われています。

そのため、2022年度から高校家庭科の授業で金融教育が始まることも決定しています。

 

これからの若者は、お金について学ぶ機会が増えるかもしれない。では、お金を学ばなかった大人達はこれからどうすればいいのでしょうか?

そんな悩める大人にも、おすすめの本が出ました。

 

今、日本で一番有名なファンドマネージャーと言ってもいいかもしれない。

レオス・キャピタルワークス株式会社のCEOである藤野英人さん。

そんな藤野さんが14歳だった時の自分に向けて書いた本が本書です。

 

しかし、14歳向けとしながらも内容は本格的です。

お金について学んでこなかった大人達にも分かりやすく、楽しめる内容になっています。

 

 

 

「14歳の自分に伝えたいお金の話」の要約

お金は、過去と未来の缶詰です。

「お金を何に使ってきたか?」で今の自分が出来上がっています。そして「これからお金を何に使うのか?」によって未来が変わります。

つまり、お金は「何に使うか?」がとても大切なんです。

 

しかし、日本人は現金が大好きだと言われています。

 

2020年12月の調査によると、日本人の現預金は1056兆円。

これは、日本の国家予算の約10倍の数字です。

 

2020年3月の調査では、日本人の家計における現預金比率は54.2%、アメリカ人は13.7%というデータが出ています。

先進国の中でも、日本人は現預金を持ちすぎる傾向にあります。

 

しかし、要約の冒頭でも書いたとおり、お金は「何に使うか?」が大切。

お金の使い方の変化は、そのまま人生の変化につながります。

 

現金をたくさん溜め込んでても、良い人生にはつながりません。

 

お金は未来への投票券と言えます。

14歳でも「この商品が好き。」と思えば買いますよね。

 

たくさんの14歳がその商品を買えば、その商品を売ってる会社が成長し、もっと良い商品を作る。

そうやって、良い商品をどんどん作る会社がより良い社会を作っていきます。

 

お金は「より良い未来を作る投票券」とも言えます。

商品を買う以外に、良い会社を応援する仕組みが「株」です。

 

応援したい会社の株を買うことで、その会社がさらに良い商品を作るための事業投資ができます。そうすることで、より良い商品を生み出して、さらに良い社会へ変えていきます。

良い会社へ投資をすることでも、社会を良くしていくことが出来るということです。

 

使うだけでなく、稼ぐ力も大切です。

稼ぐ力とは、価値を生み出す力とも言えます。

 

価値を生み出すためにまず必要なことは「強い動機」です。

強い動機が宿る仕事は、人を集め素晴らしい仕事を生み出します。

 

次に必要なことは「人と違う見方」です。

価値を生むアイデアは、どこかに転がっているのではなく自分の視点次第でいくらでも増やせます。

お金があるから人生を楽しめるのではない。人生を楽しめるとお金が後からついてきます。

 

稼ぐ力を磨いてお金を稼ぐ。

稼いだお金を大切な人のために使う。

残ったお金を応援したい人や会社に投資する。

これが幸福な人生に必要なお金の使い方です。

 

「14歳の自分に伝えたいお金の話」を読んだ感想レビュー

この本は、投資のプロである著者が14歳の頃の自分に向けて書いた本です。

難しい言葉が全く使われておらず、非常に読みやすい本でした。

 

 

投資家の人が書いた本なので、投資について解説していると思って読みましたが、投資よりも「お金とどう付き合えば良いのか?」という話が丁寧に書かれていました。

投資について苦手意識がある方も多いと思いますが、この本を読めば「投資って楽しいかも。」と思っていただける内容になっていると思います。

 

もし自分に中学生の子供がいたら、必ず読ませたいです。

「お金ってなんだろう?」と思ったら、まず読むべき一冊!!

(記事協力:noda_k)

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でく

元高校教師でブロガー。得意ジャンルは教育・家電・ガジェット・健康美容。便利グッズや電子機器を収集してレビューするのが趣味のオタク。 小学・中学・高校はゲーム三昧。東北大卒。大学院修了後は公立高校教諭。買ったものを人に紹介する趣味が高じてブログを立ち上げる。デグー・リチャードソンジリス・スナネズミを飼育するげっ歯類好き。

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