こんにちは、でくです。
今回はこちらの本をご紹介したいと思います。
この本では、元OLで何の特技も人脈もなかった藤原恭子さんがどのようにして起業して、今では月商300万を達成し、35000人のカウンセリング、1000人の講師を育成する協会の立ち上げ、1000件の企業コンサルを行うまでに至ったかのかについて、語られています。
ビジネスを起こすことの簡単さと、そして同時に難しさを同時に学べる本です。
日本では企業や独立というのは難しくて安定でない働き方で、志を持っている人に『やめておきなさい』と助言する人も多い環境です。
しかし、会社員として働いてやりがいや達成感が見いだせず、苦しんでいる人が多いのも日本という国の特徴です。
ただひたすらにマジメな日本人こそ、『起業』について知り、学んで、そして実践していくことが大切だと思います。
起業に関心がある人はその基礎として、関心がない人でも学べるマインドがたくさんあると思います。
特に中学生、高校生、大学生といったこれからの未来を担っていく人たちにも読んでもらいたいです。
これからの世の中は『国民全員社長時代』が来ると思います。社長はいいすぎかもしれませんが、それぞれが個人事業主になる時代です。
起業マインドの根付かない日本でこそ読まれてほしい一冊。今回はご紹介していきたいと思います。
こんな方におすすめ
- 現在会社員で、起業や副業、独立に関心があるという人
- 現在フリーランスで、自力で稼いでいるけれどもイマイチ集客や売り上げがうまくいかない人
- 現在学生で、将来の仕事に悩んでいたり、サラリーマンという働き方に魅力を感じない人
何もなくたって、ふつうの人だって起業できる!
起業をするにあたり、多くの人がこう考えてしまいます。
「私には独立できるだけのスキルも才能もない。販売できる商品もない」
「オリジナリティのある商品やコンテンツがないから絶対に勝てない」
これって自然な事ですよね。
これだけ社会や市場に魅力ある独自性が高くて魅力のあるコンテンツがあふれているのに、自分なんかのしょぼくれたサービスにお金を払ってくれる人なんていないって思うのは当たり前です。
けど著者の藤原さんはこう言います。
「その思いこみをバッサリと捨ててください」
自分がサービスを創出できるほどの人材になっていない時点では、「誰かの商品やサービスを販売すること」から始めようというのです。
自分が素晴らしいと感じたサービス、価値があると思った商品をだれかに紹介する。これも立派なビジネスなんです。
YouTubeで便利グッズやコスメなどを紹介したり、先進的なサービスや企業を紹介する。それがビジネスとして成立する時代なんです。
まずはできることからはじめてみよう、と藤原さんは言います。
無理だなぁ、難しいなぁと思う前に「まずやってみる!」
それによって難しい中にもできることがあることを知り、やっていく中でスキルも磨かれるし、自分では気づけなかった自分の価値にも気付けるようになるんです。
この本の中には、そのためのアクションプランがたくさん紹介されています。
一例を出すと、人のサポートをするタイプの起業のはじめかた。
人前に話したりリーダーシップをとるタイプの性格ではなくても、自分が価値があると思った人のお手伝いをすることがビジネスになるというんです。
具体的には、自分がサポートしたい人が講演会やイベント、セミナー等を開催できるようにしたり、スケジューリングやマッチアップをするためのマネージメントをしたり、広報や宣伝をする仕事をしたりなどがあります。
価値を生み出して発信していく人の周りには、そのようなサポートをする人たちがいて、その価値が社会に広がっていくわけです。
自分が価値を生み出せる段階になくても、そういった価値を高めたり広めたりする仕事をすることで、自分のスキルや価値を高めていくことが第一歩ということですね。
今では「ウェビナー」というインターネットを活用したオンラインセミナーなども簡単にできる時代ですから、そうした仕事の需要って結構高いんです。(奇しくもコロナ禍で需要が高まりました)
そうした活動をまず本業の傍らに、つまり副業や週末起業としてやっていこう、と藤原さんは提案します。
いきなり仕事をやめるのは、生活の根幹が揺らいでしまうので難しいですよね。
だからまずは少しずつはじめてみる。アクションを起こしてみる。
この本の中には手軽にはじめられるプランやアイデアが豊富に提案されています。
専門外のことも多いのに「よくそんなにポンポンと思いつくなぁ」と読みながら感心してしまいました。
あなたの趣味嗜好にあったプランが見つかるかもしれませんよ。
「好きなこと」×「得意なこと」は成功しやすい!
好きな事は、情熱をもって取り組めるので上達が早い
得意な事は、一人よりも上手にできるから求められる
言われてみれば当たり前のことですが、それらを組み合わせると「あなただけの価値」が生まれるんです。
なぜならば、好きなことや得意な事というのがかぶっている人は星の数ほどいますが、それらが組み合わさった両方を兼ね備える人というのはかなり数が減るからです。
料理が好きという人と、話すことが得意という人はそれぞれたくさんいますが、料理が好きで話すことが得意となると、だいぶライバルは減りますよね?
ビジネスの基本はこうした『かけあわせ』からはじまります。
「いやいや、自分には得意なこともないですし、とりたてて熱中できるものもなくて…」
と思ってしまう人もいますが、実は自分が得意な事って、自分では気づきにくいものなんです。
そんなとき藤原さんは、周囲の人に「私が得意な事って何だと思う?」と聞いて回れ、とアドバイスをするそうです。
得意ってことは「周囲よりもよくできていること」ですから、自分で気づくより、誰かに「あなたはこれが人より上手よね」と指摘してもらった方が、よっぽど的確だというんです。これは目からうろこですね。
逆に、自分の周りにいる人について「あの人は○○ができてすごいなぁ」「あの人は私と比べてデキるなぁ」と思ったりしませんか?
それって、こちらから見たら簡単に見つけられるけれど、その人は気づいていないことかもしれませんよね?
だから『自分の得意は聞いて回る』。これが基本なんだそうです。
自分なんて、思ってしまうあなた。ぜひ回りの人に、「私の得意ってなんですか?」と聞いて回りましょう!
100円でもいいから稼ぐ経験をしてみよう!
サラリーマンやOLとして働いて、給与としての対価しかもらったことがない人にとって、独立して自分でお金を稼ぐというのは途方もなく大変なことに思えます。
しかし、よく考えてみれば自分の小学生・中学生のころの友達にはそういった「自力で稼いでいる人」って必ずいますよね?
ということは、決して無理難題なわけではないんです。
起業を遠い世界のように感じてしまうのは「自分のサービスを売って対価を得た経験が少ない」ことに由来すると、藤原さんは指摘します。
会社員として20万円を稼ぐよりも、副業で100円を稼いだ経験の方がはるかにあなたに自信を与えてくれます。
自分が作ったアクセサリーが売れた、提案したプランが採用された、宣伝した商品の売れて広告収入が入った、
こうした経験があなたの自信を育てて、次のサービスを生み出す原動力になります。
「自分の作ったものなんて売れるの?と心配な人は、ほぼ利益0で売ってしまえばいい」と藤原さんは言います。
利益が0でも売り上げは発生している。それが大事なんですね。
そして買ってくれたお客様に「この値段はどうか?」と聞くんです。
そこで「安すぎるからもっと値段を上げた方がいいよ!」と言われれば、自信をもって値段をあげましょう!
商品の価値は常に「相対評価」です。誰かに価値を定めてもらわなければなりません。
だったらその価値を一番客観的に知りえるのは、お客さまです。
お客様とコミュニケーションを常にとって、自分の価値を知り、そして値段を決定していけばいいんです。
最初から利益がどんどんでなくてもOK。
まずは売れる事、売れるという経験を得る事、そして価値を知っていくこと、価値を伸ばしていくこと。
それがビジネスにおいて大切なことなんですね。
やりたいことよりも、求められることをやろう
ビジネスというのは、自分本位であってはいけません。
ビジネスは提供する価値に対して、相手から対価をいただく行為です。
そこに自分本位が強ければ、たちまち相手にされなくなってしまうんです。
藤原さんは講師として自分の経験の中で「自分が伝えたいことを教えていたのですが、本来は相手が学びたいkとおを伝えなければならない」ことに気づいたそうです。
自分がこうしたい!ではなく、相手が市場が社会がどうしてほしいかを知り、それを提供すること。
それがビジネスを作っていく基本なんですね。
その『需要』を知るためには、常にお客様たちとコミュニケーションをとることが大切だと藤原さんは言います。
コミュニケーションを常にとることで、需要を知る手がかりにもなりますし、結果的にお客様にも信頼をしてもらえるのでリピーターになっていただけます。
リピーターの方たちは、『あなたの価値を一番知るファン』なので、そうした方々から情報を得て学ぶ事で、あなたの価値はさらに伸びていきます。
お客様を大切にする、というのはこういうことなんですね。
SNS上のつながりは、マーケティングの考え方では非常に重要ですが、ここでいうコミュニケーションは「リアル」での対話です。
イイネ!の数と売りあげは直結しません。購買意欲を必ずしも反映するものではないからです。
インターネットオンリーのビジネスというのは、それゆえに難しい部分があります。
もしあなたがビジネスをはじめたいと思うのであれば、SNS集客はもちろんですが、リアルでの対話にもこだわってほしいと思います。
付加価値をプラスして、売り上げをアップしよう!
「何が求められているか、その答えは全部お客様が教えてくれますから、お客様一人ひとりの声に耳を傾けましょう。お客様のニーズとウォンツを的確に掴み、求めに応じる工夫をしていきましょう」
本文をそのまま引用してみました。
藤原さんはパワーストーン×カウンセリングという独自の価値を武器に成功した人ですが、そのカウンセリングの価値に気づけたのは、お客様が口にした一言だったそうです。
「私に合う石はどれ?」
たったこれだけの一言ですが、そこの的確にお答えすることが価値になると気づいて、その人にピッタリと合うパワーストーンを提案するためのカウンセリングをすることを思いついたそうです。
パワーストーンをそのまま売っているだけでは、ただの小売りでそれ以上の価値は見込めません。
けれどそこにカウンセリングという独自の価値を掛け合わせて付加価値が上乗せされたとたん、需要が生まれて価格も売り上げも増えていくという現象が起きます。
ビジネスの基本は「かけあわせ」ですが、それはビジネスの初期段階にも、成長段階にも言えることなんですね。
まずはアクションを起こしてみよう!
いかがだったでしょうか? ビジネスの基本の基本がわかったのではないでしょうか?
この本には、ビジネスを具体的に始めるステップバイステップは載っていません。
ただ、たくさんの人をコンサルしてきた藤原さんだからこそできる、多彩なアクションプラン(行動指針)の提案が掲載されています。
ビジネスをはじめる前のあなたにとって、ビジネスをはじめる勇気を与えてくれる一冊になります。
すでにビジネスをはじめている人にとっては、ビジネスマインドをさらに向上させるきっかけになります。
私も、この本から「まずは行動を起こす」「価値を教えてくれるのはお客様」「コミュニケーションを大切に」と学びました。
自分の活動もさらに前進していけると思います。踏み出す方針と勇気をいただけました。
もしこのレビューを読んで興味を持っていただけたら、ぜひ本を読んでいただければと思います。
ここまでお読みいただきありがとうございました!